総資産は4か月ぶりの1億円台回復。次のフェーズは“分配金生活の地固め”
総資産と資産推移の振り返り
2025年7月1日時点の総資産は1億453万円となり、前月比で+631万円(+6.4%)の増加となりました。2月をピークに続いていた調整フェーズもようやく下げ止まり、4か月ぶりに大台の1億円を回復。
投資成績も久々のプラスに転じた1か月でした。
評価益も久々にプラス転換し、FIRE生活における心理的節目を一つ超えた実感があります。
FIRE後の資産推移はこちら:
6月の米国株上昇を支えた3つの時事トピック
6月の米国株はテック主導で上昇しましたが、その背景にはいくつかの経済ニュースがありました。
なかでも特に影響が大きかったのは以下の3つです。
① 雇用統計の好結果で市場心理が安定
6月発表の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が+14.7万人(予想:+11万人)と大きく上振れ。
失業率も4.1%に低下し、労働市場の底堅さが改めて確認されました。
これによりFRBの利下げ期待は一部後退しましたが、同時に景気後退懸念の後退が株式市場を支える材料となりました。
② FRBは金利を据え置き、利下げペースを鈍化
6月FOMCでは政策金利を据え置いた一方、2025年末の利下げ見通しを「1回」に縮小。
インフレ見通しも3.0%へと上方修正され、市場は「ハト派姿勢の後退」と受け止めました。
声明文では地政学リスクやタリフ(関税)再導入の懸念にも言及され、株式市場は一時的に様子見姿勢を強めました。
③ トランプ関税発言と地政学リスクが心理に影響
6月後半、トランプ前大統領が関税強化を再び示唆したことが材料視され、中国・メキシコからの輸入コスト上昇懸念が浮上。
また、中東や台湾情勢の不透明感も加わり、一時的に安全資産(債券・金)への資金シフトが見られました。
バランスシートの変化と資産内訳
2025年2月〜7月のバランスシート推移:
2025年7月時点の資産内訳:
2025年6月の配当金実績と売却判断
カバコETFからREXシリーズ・インベスコへリレー
6月は保有していた「2865 ETF(カバコ)」を売却しました。安定配当ではあるものの、REXシリーズ(AIPI、CEPI、FEPI)に比べて株価の戻りも配当利回りも見劣りするため、思い切って乗り換え。
売却資金は、分配金が増加基調にあるインベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし)に再投資しています。
出典:Google finance
インベスコがついに全額普通分配に転換!
長く積み立ててきたインベスコが、ついに全額普通分配金を実現。
FIRE生活では労働収入がある間に特別分配金(元本払い戻し)を再投資して口数を増やすことで、いずれ分配が普通分配に転じた際のインカム効果を最大化できます。
この“ボーナスステージ”を経て、インベスコが毎月の安定収入を生み出す「マネーマシン」へと変貌しつつあります。
6月の配当金内訳(税引後)
- 日本株
- トリドール:1,594円
- 2865 カバコ:7,761円
- ▶ 合計:9,355円
- 米国株(1ドル=144円換算)
- AIPI:91.38ドル(13,158円)
- CEPI:98.96ドル(14,250円)
- FEPI:70.40ドル(10,137円)
- SOXL:9.77ドル(1,406円)
- ▶ 合計:38,951円
- 高配当投信
- インベスコ:250,800円(普通分配)
- フィデリティF:106,386円(特別分配)
- AB Dコース:59,879円(特別分配)
- ▶ 合計:417,065円(うち普通分配:250,800円)
6月の労働収入とFIRE生活のバランス
副業による報酬も無事着金し、6月は分配金と合わせて税引後100万円超のキャッシュフローを確保することができました。
年初からの株価下落、税金・保険・車の乗り換えなどの大きな支出に直面して実感したのは、
「FIRE後に収入があることの安心感」でした。
労働収入があるからこそ、相場下落も「買い増しチャンス」と捉えられ、分配金をすべて再投資できるのも大きな強み。今後も働けるうちはしっかりと収入を得て、労働比率を下げながら“分配金生活”への移行を進めたいと考えています。
今後の投資方針とポートフォリオ調整
インデックス資産は据え置き、借入返済に活用予定
現在、私の資産の半分以上はS&P500やNASDAQ100を中心としたインデックス投信が占めています。
これらは基本的に売却せず保有継続。
ただし、野村Webローンの返済原資として、利益が最大化されたタイミングで一部売却を検討しています。
高配当投信・ETFはリバランスで精査
一方、高配当型の商品は分配の安定性と利回りの継続性を重視して柔軟に乗り換えを行います。
特にAB米国成長株Dコースは無配が続いたため、定期収入を重視する私のFIRE方針に合わないと判断。
現時点で含み損はあるものの、インベスコやREXシリーズへの乗り換えで中長期の安定と収益改善を図ります。ちなみにここインベスコはオルカンよりも高いパフォーマンスとなっております。
※出典 マネックス証券
まとめ|資産は回復フェーズへ。次は「分配金生活」の地固め
2025年6月の資産増加は、市場の追い風とリバランスによる戦略的な再投資が効いた月となりました。
7月以降は、取得単価の調整と分配金の底上げを進めながら、“使えるお金が増えるFIRE”の形をより強固にしていきます。
今の私にとっての目標は、「資産を増やすこと」ではなく、
「使えるお金を安定して生み出し続けること」。
そのための種まきを、まだまだ続けていきます。