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FIRE後に現金はいくら必要?3年分を確保すべき理由と安心して暮らす資金戦略【実体験ベース】

FIRE(Financial Independence, Retire Early)を達成したあと、多くの人が感じるのが「お金の不安」です。FIRE後に現金はいくら必要なのか?本記事では筆者の実体験をもとに、生活費3年分の現金を確保すべき理由と、暴落時にも安心して暮らすためのキャッシュ戦略を詳しく解説します。

結論:FIRE後は生活費3年分の現金を確保すべき

筆者はFIRE後、生活費の約3年分に相当する現金を手元に確保しています。これは市場暴落時に投資資産を取り崩さずに生活を維持するための重要なセーフティネットです。

市場暴落は「短期」で終わらない現実

こうした暴落期に現金がないと、必要な生活費をまかなうために割安で資産を売却する事態に陥り、FIRE生活そのものが崩壊するリスクがあります。

出典:my Index https://myindex.jp/

FIRE後の現金はいつ・どうやって確保する?

筆者は年末にポートフォリオを見直し、利益確定した個別株や投資信託を部分的に売却し、現金を確保しています。生活費や税金支払い用の資金として、年初に銀行口座へ移しています。投資信託の分配金やカバードコールETFからのインカムも生活費の補填に活用しています。

支出を分類してキャッシュフローを見える化する

予測予測可能な支出

予測不可能な支出

これらに備えるために筆者は、「日常支出用の現金(使うお金)」と「緊急用の現金(取っておくお金)」を明確に分けて管理しています。具体的には、日常支出用は生活口座に、緊急用は定期預金やサブ口座に分け、心理的にも安心感を得ています。

リスク許容度を見極めた現金戦略

FIRE前と後では、リスク許容度が大きく異なります。筆者は会社員時代、現金比率を3%程度に抑え、投資信託やETFでフル投資を行っていました。しかしFIRE後は、収入の不確実性を踏まえ、現金比率を30%以上に引き上げています。

リスク許容度に影響する主な要因:

現金3年分の戦略は、リスクを抑えながらも精神的安定を得る上で非常に有効です。

出典:マネックス証券 https://info.monex.co.jp/news/2022/20220817_01.html

分配金で現金を補填する商品選び|REX3・インベスコ・高配当ETFを比較

FIRE後に「現金を生む仕組み」として有効なのが、分配型の投資商品です。筆者は現在、インベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし)と、カバードコールETFであるREX3兄弟(AIPI・CEPI・FEPI)を軸に、現金戦略を組み立てています。

商品名分配金頻度利回り(目安)株価変動リスク為替影響特徴
REX3兄弟(AIPI・CEPI・FEPI)毎月20〜40%(2025年6月時点)中〜高あり(米ドル建)米大型株にカバードコール戦略を掛け合わせた超高配当ETF
インベスコ世界厳選株式オープン毎月約19%(2025年6月時点)中〜高あり(為替ヘッジなし)高分配+株式成長狙いのバランス型投信。基準価額が下がると元本取り崩しのリスクもあり

筆者は、インベスコで安定したキャッシュを毎月得つつ、REX3兄弟(AIPI・CEPI・FEPI)で利回りを増加させる戦略を取っています。REX3は株価変動が大きい一方、分配金は高く、タイミングを見ながら保有比率を調整しています。

なお、インベスコやREX3はともに減配や評価額下落のリスクがあるため、あくまで現金収入の補完手段として位置づけています。生活費のベースは常に「3年分の現金」で維持し、FIRE後も安定したキャッシュフローを確保できるよう設計しています。

まとめ:FIRE後の安心は「現金+仕組み」の両輪で

FIRE後の現金管理は、単なる「守り」ではなく、「攻めの余裕」を生む鍵でもあります。しっかりと設計されたキャッシュ戦略があれば、市場に惑わされず、自分らしいFIRE生活を楽しむことができます。

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