田舎暮らしってお金はかからないけど不便でめんどくさいイメージあるよね。
年を取ったときに生活するのはきついんじゃないかなと思ってる。
田舎の中心地なら都会で暮らすのと大きく変わらないよ。
それならFIREするのには良さそうだけど、、、実際どうなのか教えて。
人口が増え続ける東京から地方への移住を考える
2022年はコロナ禍で一時的に東京から人が離れリモートワークなどが普及したが、2024年は再び東京に回帰して人口が増加している。47都道府県の中で下から3番目のサイズにもかかわらず総人口の10%以上が住んでいるいびつな構造となっていることがわかる。生まれも育ちも東京という方のみならず、学生時代は地方で過ごして社会人になってからはずっと首都圏に住んでいるという方も多いと思います。
※東京都の統計より https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/jugoki/2022/ju22qf0001.pdf
ちなみに私は首都圏の出身ですが、仕事の関係で地方に住むようになってからは生活の拠点を完全に移して人生の半分近くを過ごしています。インフラが整っているエリアであれば不便をすることはなく、むしろ都市部より快適なのでは?と思うことも多々あり、どらじ目線で地方の中心地とFIREの相性の良さをお伝えします。
年齢とともに東京にいるメリットを感じなくなる
東京の利便性のよさは言うまでもなく、日本中から人や物が集まってくるため物質な的なもので言えば手に入らないものはないでしょう。娯楽についても繁華街やアミューズメント施設など遊びきれないくらいたくさんあります。地方から東京に出てきたばかりのころは、何もかもが新鮮で刺激も多く楽しいことばかりだったのではないでしょうか。
しかし、ある程度年齢を重ねると価値観が変わり東京じゃなくても良いかも?と思うことも増えてくるはずです。仕事から帰ってきて動画やゲームを楽しむ、週末は子供と一緒に公園で遊ぶ、連休は旅行や帰省をする。これって東京じゃなくてもいいのでは。。。と感じることが多くなるはずです。
生活コストが安く、地方の中心地は想像以上に生活がしやすい
地方に住んでみて思ったのは想像以上に生活がしやすいことです。生まれも育ちも首都圏なので移住前は“となりのトトロ”に出てくる街並みをイメージしていましたが、県庁所在地があるエリアに住んでいることもあり、生活必需品を買うためのショッピングセンターが徒歩圏内だったり、子供が通う学校も自転車で15分程度、コンパクトな繁華街に加えて車で20分も走れば自然豊かな環境もある。これは下手したら首都圏に住んでいた時よりも快適かもと感じたくらいです。
その他の気になるポイントとして、交通インフラや医療機関はどうなの?って感じました。中心地であればバスや電車もある程度使えるものの基本的には車での移動がメインになりますが、賃貸物件の駐車場も数千円程度だったり、スーパーやショッピングセンターの駐車場も無料だったりと維持費も首都圏と比べたら大幅に安くなります。
医療機関についても大学病院や県立病院などをはじめとした大病院のみならず、耳鼻科や小児科なども十分にあり不安や不便を感じたことはありません。
また、ご近所付き合いも中心地であれば都市部と変わりません。田舎=めんどくさいというイメージがあるかもしれませんが、私自身ご近所付き合いはほぼなく生活に影響もありません。
加えて地価が安いためエリアによっては東京の家賃の半分以下で立派な家に住むことができます。生活コストにおいて最大の固定費は家賃なので削減できるインパクトは大きいと思います。
下記は主要都市の家賃相場ですが、人口が2~30万人くらいの都市ならもっと費用を抑えられます。
市区町村 | 家賃相場 |
---|---|
札幌市 | 6.8万~10.4万円 |
仙台市 | 9.0万~12.0万円 |
横浜市 | 10.5万~32.7万円 |
名古屋市 | 8.2万~17.9万円 |
大阪市 | 8.6万~25.2万円 |
福岡市 | 8.5万~15.4万円 |
※出展 LIFULL HOME’S (70~80平米、2LDK・3K・3DKの家賃相場) https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00822
唯一の弱点は賃金が高い仕事が少ないこと
ただし、地方生活の弱点は賃金の高い仕事が少ないことです。会社経営者や士業などで高収入を得ている方がいる一方で、会社員で高い収入を得るのは難易度が高いのが実態です。
私は出張やリモートワークをベースに東京に本社を構える企業に勤めていたため収入は東京ベース、生活費は地方ベースとなっておりました。正直このパターンが会社員で移住する場合は最強なのではないかと思ってます。
FIRE後であれば特に大きな問題ではないと思いますが、もし資産形成期に移住をする場合は副業などでキャッシュフローを補うことを検討してみてください。
経済的自立が見え始めたら将来の住処を考えてみる
東京のように利便性が高くおしゃれな街に住むのも楽しいと思います。とはいえFIREという属性は資産収入から得られる範囲内で支出を最適化するか、余暇を楽しむための費用を労働収入から得るかというケースがほとんどです。
生活コストを下げることで資産の取り崩しのペースを鈍化させ、より少ない資産でFIREを実現させることが可能になります。さらに生活コストの安い海外移住を検討される方もいると思いますが、日本国内にいる安心感というのは代えがたいものだと私は考えます。
どこに行っても人の多さにうんざりする、家賃をはじめとする生活コストの高さをなんとかしたい、ビルばかりのコンクリートジャングルに疲れてしまった人は今後の人生を考えるうえで地方への移住はお勧めです。選定する際のポイントは住んでいるエリアから空港が近い、新幹線や特急などで都心部に行ける駅が近くにある、人口30万人くらいの適度に都市部、が個人的には良いのではないかと思ってます。
すぐじゃなくても将来に向けて住んでみたいエリアを調べてみるのも面白いかもしれません。お時間ある時に是非イメージしてみてはいかがでしょうか。