なぜ資産をビジネスパートナーと捉えるようになったのか?
会社員として働いていた頃、私は仕事自体にはやりがいを感じつつも、評価制度や人間関係に強いストレスを抱えていました。どれだけ努力しても、最終的な評価は上司の価値観や社内の力学に左右される──。そんな環境で「評価されるために働く」という構造そのものが、次第に心の負担になっていきました。
一度は独立・起業という道も真剣に検討しました。しかし、当時の自分には体力的にも精神的にも負荷が大きく、リスクテイクにも踏み切れませんでした。そんな葛藤の中で気づいたのが、
“すでに自分が築いてきた資産こそ、最も信頼できるビジネスパートナーになり得る”
という事実です。
市場の力を借りながら複利で成長し、働かなくても毎月キャッシュフローを生み出してくれる存在。誰にも評価されず、裏切らず、文句も言わない。この「資産というパートナー」を育てていくことこそ、私にとって最も現実的で、再現性のある選択肢でした。
人の介入が少ない投資戦略を選んだ理由
不動産投資は魅力がある一方で、「人が大きく介入する投資」であることを私は重視しました。
売主・買主、仲介会社、管理会社、入居者など、複数の当事者が関わるため、どうしても調整やトラブル対応が発生しやすく、精神的な負荷が大きくなりがちです。
添付の図は、こうした“関係者が多層的に関与する構造”をイメージとして表したものです。
実際の業者や取引の説明が目的ではなく、「人の判断が入りやすい仕組みは、それだけストレス要因も増える」という点を視覚的に示すために利用しています。
その点、株式市場はまったく性質が異なります。
- 市場規模が巨大で、個人の判断が影響しにくい
- 透明性が高く、ルールが明確
- 取引プロセスがシンプルで、人的トラブルが介在しない
- 正しい分散と管理で再現性ある成果を狙える
私は、投資を通じて「時間」と「精神的な安定」を重視したかったため、
人の裁量やトラブルに依存しない“仕組みとしての資産運用”として株式市場を選びました。

出典:https://mitomi-estate.com/estate-mechanism-bynishino/
資産は会社員人生の“結晶”。だからこそ働かせる
私にとって資産とは、これまでの会社員人生で積み上げてきた努力そのものです。
誰にも奪われず、自分の判断だけで成長させられる──そんな最も信頼できる存在を、私は 「ビジネスパートナー」 と捉えています。
その資産を単なる蓄えではなく、持続的に収益を生むマネーマシン として機能させること。
これこそがFIRE後の生活を安定させる鍵だと考えています。
資産の取り崩しではなく“運用益で生きる”ための仕組みづくり
FIREの成功は、「どう生活費を捻出するか」にかかっています。
私は資産そのものを売却するのではなく、
資産が生み出すキャッシュフローで暮らす
という戦略を徹底しています。
① インデックス投資 × 証券担保ローン
S&P500やNASDAQ100のインデックスファンドを軸に長期投資を継続。
必要資金は証券担保ローン(例:野村Webローン)で確保することで、
- 資産を売らずに現金化
- 複利成長を止めない
- 相場の波に耐えながら資産が育つ
というメリットを享受しています。
② 高配当型投資信託へのシフト
会社員時代の保険や自社株を整理し、毎月分配型ファンドへ振り替え。
分配金を生活費に充てることで、収入の予測性が高まり、精神的な余裕も生まれました。
特に松井証券は“投信残高ポイント”が強力なメリットです。投信保有額に応じてポイントが自動的に付与され、dポイント → JALマイルに交換することで 実質的なリターンを底上げ できます。
毎月分配型ファンドのように“持ち続ける”運用では、このポイント還元が積み上がりやすく、
実際の手取りベースの収益が他社より有利になる設計 にできます。
③ 分散投資によるリスクコントロール
アクティブファンド・インデックス投資・現金という3区分でリスクを分散。
単一資産への依存を避けることで、FIRE生活の安定性が向上します。
“資産を経営する”視点で3つの事業部に分類
私は資産をあえて 3つの仮想事業部 に分けて管理しています。
それぞれ役割が異なるため、全体最適での運用が可能になります。
① インデックス投資(45%)|メイン事業部
- S&P500・NASDAQ100で資産の土台を形成
- 証券担保ローンで流動性も確保
- 長期成長+低コスト=ポートフォリオの心臓部
② アクティブファンド(45%)|収益事業部
- インベスコ世界厳選株式オープンを中心とした毎月分配の安定性を重視
- FIRE後のキャッシュフローを支える“収益源”
③ 現金(10%)|リスク管理部門
- 相場急変時のクッション
- ローン返済や緊急資金として活用
- 心の安定をもたらす“安全マージン”
FIRE後の資産は「経営対象」になる
資産は置いておくだけでは成長しません。
私は以下のように定期的なメンテナンスを行い、資産全体を経営する感覚で運用しています。
- アセットアロケーションの微調整
- 税金・社会保険料の最適化
- 証券担保ローンの利用・返済バランスの確認
- 分配金の再投資と現金管理
自分が“社長”で、資産が“社員”というイメージです。
ストレスのないFIRE生活の本質
私が目指すFIREは、単に働かないことではありません。
「自由と健康を維持しながら、資産と共に生きること」
個別株の短期売買に時間を奪われるよりも、投資信託と仕組みの力で安定したキャッシュフローを確保するほうが、ストレスも少なく、再現性も高くなります。
お金に追われる人生から、お金と歩む人生へ
資産は人生のご褒美ではなく、これからの人生を支える“相棒”です。
働かせる仕組みを整えることで、お金はあなたの人生の味方になります。







