あなたはいくつの証券口座をお持ちですか?筆者はこれまで楽天証券をメイン口座として活用し、資産形成期にはSBI証券も併用していました。しかし現在は、会社員としての収入がなくなり、積立投資を停止。代わりに新たな投資スタイルを模索する日々です。
最近では、楽天証券に加え、松井証券と野村證券も活用。これら3社をうまく組み合わせることで、FIRE後の資産運用をより合理的に行えるのではないかと考えるようになりました。本記事では、それぞれの証券会社の特性を活かした活用術をご紹介します。
3つの証券会社を使いこなす
楽天証券:メイン口座で長期運用と取り崩し
筆者が最初に開設した証券口座は楽天証券です。その理由は、視認性と操作性に優れたインターフェース。そして、投資信託の定額・定率取り崩し機能の使いやすさにあります。楽天証券は、特に長期運用を考える人にとって非常に有用なプラットフォームです。
楽天証券で現在保有・運用している資産
- 特定口座:NASDAQやS&P500などの投資信託を保有し、生活費として取り崩し
- NISA口座:10年以上運用を続ける予定
- iDeCo口座:60代以降の取り崩しを想定
楽天証券のメリット
- 使いやすいインターフェース(PC、アプリ)
- 豊富な投資信託ラインナップ
- 投資信託の定額・定率取り崩しに対応
楽天証券は、長期投資を基本としつつ、取り崩しにも柔軟に対応できるため、資産運用の中心に据えるのに適した証券会社です。
松井証券:高配当投資信託とポイント還元を活用
楽天証券での取り崩しを行う一方で、高配当投資信託の運用は松井証券に任せています。その理由は、松井証券の投信残高ポイントサービスの存在。信託報酬の高いアクティブファンドを保有する際の手数料負担を、実質的に軽減できる点が魅力です。
松井証券のメリット
- 最大1%の投信残高ポイント還元
- 移管手数料負担サービス:他の証券会社からファンドを移す際の費用を負担
- アクティブファンドの運用に最適
例えば、アライアンス・バーンスタインのファンドでは年間0.7%相当のポイント還元を受けられ、そのポイントはPayPayポイントやAmazonギフト券に交換可能です。信託報酬が高くても、それを補填できるサービスは大きな魅力です。
商品ごとの還元率については、松井証券のウェブサイトで詳細をご確認ください。
野村證券:野村Webローンで資金調達
楽天証券、松井証券に加え、オンライン証券ではない野村證券を選んだ理由。それは「野村Webローン」という商品を活用するためです。このサービスは、保有している有価証券を担保にお金を借り入れることができるというもの。
野村Webローンの活用例
筆者はeMAXIS Slim S&P500とオールカントリーを担保に設定。担保額の40~50%にあたる資金を借り入れ、松井証券で高配当投資信託を買い増す計画を立てています。これにより、毎月30万円程度の分配金を得る仕組みを構築する予定です。
野村Webローンのメリット
- 比較的低金利で借り入れが可能
- 返済期限がないため、柔軟な運用が可能
野村Webローンのリスク
- 担保となる投資信託の価格下落リスク
- 借り入れ利率が上昇する可能性
これらのリスクを管理するため、手元に十分な現金を保持し、余裕を持った運用を心がけています。
まとめ:証券会社の特性を理解し、使い分ける
今回紹介した3つの証券会社は、それぞれ特性が異なります。それらを適切に使い分けることで、投資の効率化や資産の拡大を目指すことが可能です。
- 楽天証券:長期投資と取り崩しに最適
- 松井証券:高配当投資信託の運用とポイント還元
- 野村證券:Webローンを活用した資金調達
証券会社の選択と運用スタイルは、投資目標やライフステージに応じて変わるものです。この記事を参考に、あなたの投資計画に最適な証券会社の活用法を見つけてみてください。