2025年3月12日、楽天証券が待望のETF「AIPI・CEPI・FEPI」の取り扱いを開始しました(公式発表)。すでに他の証券会社で注目を集めていたこれらのETF。筆者も「楽天証券での展開を今か今かと待っていました」と胸を躍らせています。
本記事では、AIPI・CEPI・FEPIの特徴やカバードコール戦略の仕組み、2025年の投資戦略への活用法を徹底解説。リスクと対策も具体的に掘り下げ、あなたのポートフォリオ強化に役立つヒントをお届けします。
AIPI・CEPI・FEPIとは?高配当を生む仕組みを解説
AIPI・CEPI・FEPIは、いずれもカバードコール戦略を採用した高配当ETFです。それぞれの特徴を以下に整理しました。
ETF名 | 投資対象 | 主な特徴 |
---|---|---|
AIPI | FANG+(例:Apple、NVIDIA) | テック株の成長性とオプション収入で安定配当 |
CEPI | AI関連銘柄(例:Microsoft) | AIブームを捉えつつ毎月分配を実現 |
FEPI | 仮想通貨関連(例:Coinbase) | 高いボラティリティを活かし高利回りを追求 |
カバードコール戦略とは?
カバードコール戦略とは、保有する株式に対しコールオプションを売却し、そのプレミアム(売却益)を収入とする手法。例えば、AIPIがApple株を100ドルで保有し、「110ドルで売る権利」を投資家に売却するとします。株価が110ドルを超えなければプレミアムがそのまま収入に。以下がメリットです:
- 安定した配当収入:株価が横ばいでもオプション収入でキャッシュフローを確保。
- 下落リスクの軽減:プレミアムが損失の一部を補填。
- 毎月分配:短期的な資金ニーズにも対応可能。
直近の分配金実績(1株あたり)は以下の通りです:
- AIPI: 1.35~1.51ドル
- CEPI: 1.57~1.69ドル
- FEPI: 0.98~1.09ドル
驚異的な利回りですが、後述するリスクも見逃せません。
筆者の2025年投資戦略:インデックス+高配当の二刀流
筆者は2025年の投資方針として、「インデックス投資」+「高配当投資」の二刀流を採用しています。
- インデックス投資
- 対象:S&P500とNASDAQ100
- 目的:長期的な資産成長
- 現状:テコ入れ予定なし、安定運用を継続。
- 高配当投資
- 対象:AIPI・CEPI・FEPIなど
- 目的:安定したインカムゲイン
- 強化策:リスク分散とヘッジを重視。
高配当ポートフォリオの強化策
高配当ETFを取り入れるにあたり、以下の対策を実践中です:
- 銘柄分散
- AIPI・CEPI・FEPIを組み合わせ、単一セクターへの依存を回避。
- 資産クラス分散
- 株価下落に備え、ゴールド(例:GLDM)を5~10%組み込み。
- キャッシュポジション
- 市場急落時に無配に転じるリスクを考慮し生活費の3年分の現金を用意。
現在は「インベスコ世界厳選株式オープン」や「アライアンス・バーンスタインDコース」も保有。しかし、基準価格が下落すると分配金がゼロになるリスクがあります。一方、カバードコールETFはオプション収入で下落時も配当を維持しやすく、安定感が魅力です。
資金調達と投資実行:野村Webローンの活用
今回の購入では、野村Webローンを活用しました。
- 2025年3月時点の金利:1.9%
- 戦略:カバードコールETFの利回り(36.9%)が金利を上回れば差額が利益に。
ETFの強みは、米市場の取引時間内なら即時売却が可能で、投資信託(売却に数日かかる)と異なり柔軟性が高い点。返済が必要になればすぐ対応できます。
初回投資の実績
- 購入:AIPI・CEPI・FEPIを各50株
- 総額:約93万円(為替147円換算)
- 配当金概算(下限値):
- AIPI:50株 × 1.35ドル = 67.5ドル
- CEPI:50株 × 1.57ドル = 78.5ドル
- FEPI:50株 × 0.98ドル = 49ドル
- 合計:約195ドル/月(約28,665円)
年率換算利回りは約36.9%。ただし、市場環境次第で変動する点に注意が必要です。
(筆者は5~70%減程度も想定しております。)
※直近の分配金の実績はREX SHARESのwebサイトよりご確認いただけます。

出典:REX SHARES https://www.rexshares.com/fepi
カバードコールETFのリスクと対策を考える
2025年は関税やインフレ懸念が続き、市場のボラティリティが高まる可能性があります。AIPI・CEPI・FEPIにも以下のようなリスクが潜んでいます。
主なリスクと対策
- 株価の上昇余地が限定される
- 例:AIPI保有中にNVIDIAが急騰しても、オプション売却済みで利益が頭打ち。
- 対策:一部をオプションなしのETF(例:QQQ)と組み合わせ、上昇局面もカバー。
- 分配金の変動リスク
- 例:市場ボラティリティ低下でCEPIのプレミアムが減り、分配金が1.57ドルから1.20ドルに低下。
- 対策:複数ETFで分散し、影響を最小化。
メリットは、下落相場でも分配金が維持されやすい点。FIREを目指す方や安定収入を求める投資家に適しています。

出典:Google Finance
今後の展望:追加購入で配当金を倍増
初回購入後、3月中にもう50株ずつ追加購入を計画中です。
- 目標:月間配当金 約57,000円(195ドル × 2)
- 長期計画:ポートフォリオの30%を高配当ETFにシフトし、キャッシュフローを強化。
市場動向を見極めつつ、リバランスで柔軟に対応します。あなたならどのタイミングで追加投資しますか?
まとめ:カバードコールETFで賢く資産運用を
楽天証券のAIPI・CEPI・FEPI解禁は、高配当投資の可能性を広げる一大チャンスです。インデックス投資と組み合わせることで、リスクを抑えながら安定した収益を追求できます。
- 高配当でキャッシュフローを最大化
- リスク管理で安心運用
- 市場変動に柔軟に対応
2025年を賢い資産運用でスタートさせたいなら、カバードコールETFは見逃せない選択肢。今すぐポートフォリオを見直し、次のステップを踏み出してみませんか?