FEPI vs FANG+:カバードコールで差をつける!私がFEPIに惹かれた理由と比較の秘訣

投資戦略

FIREを達成した私にとって、資産成長よりも安定したキャッシュフローを確保する戦略が鍵です。

本記事では、FIRE達成済みの私がFEPI(FANG+ Enhanced Premium Income ETF)を導入しようとした際、成長性の高いFANG+ Indexと比較してどれほど異なるかを徹底検証。FIRE後の生活費を支える視点から、両者の違いを詳しく比較します。

さらに、補足としてJEPQ(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF)との違いも解説し、あなたの資産形成フェーズに最適なポートフォリオを提案します。


FEPIの基本情報

FEPIの概要と実績

  • 特徴: Solactive FANG Innovation Indexに投資し、カバードコール戦略で年25%超の配当を目指すETF。2023年10月開始。
  • 最新データ(2025年3月8日): 株価$43.89、資産規模約4.5億ドル(推定)、経費率0.65%。
  • 過去1年: 株価は$55から$43.89へ20%下落。配当25%超を加味し、トータルリターンは20-25%。

FEPIの直近1年の配当履歴

2025年3月時点で、設定日以降、配当が途切れた月は一度もありません。

※出典 Fintel https://fintel.io/ja/sd/us/fepi


FEPI vs FANG+ Index:FIREでの選択基準を深掘り

実績比較(2024年3月~2025年3月)

  • FEPI:
    • 株価動向: 2024年3月8日の$55から2025年3月8日の$43.89へ約20.2%下落。ピークは2024年7月頃の$57.12、52週安値は$43.80。
    • 配当: 年率25.2%。毎月分配で、2024年5月28日には$1.16/株。過去1年の配当総額は$13.34/株。
    • トータルリターン: 株価下落を配当で補い、20-25%程度(推定)。例えば、$55で購入した場合、配当$13.34を加味すると実質リターンは約4.5%プラス(単純計算: -20.2% + 24.25%)。カバードコールが下落局面で効果を発揮。
  • FANG+:
    • 指数動向: 2024年3月8日の12,000から2025年3月8日の12,791.648へ約6.6%上昇。ただし、ピーク(2024年秋の約15,000超)から調整後。年初来リターンは15.51%。
    • 成長性: 長期では年率28.83%。2024年はMeta(72%増)、Apple(36%増)、Amazon(48%増)が牽引。短期では6.6%に留まり、NVIDIAやTeslaの下落が影響。
    • トータルリターン: 配当なしのため、6.6%-15.51%(短期)と33%(長期想定)の幅。2025年3月時点では市場調整で成長が鈍化。

比較ポイント

  • リスクとリターン:
    • FEPIはカバードコールで下落を緩和(最大ドローダウン-14.17%)、トータルリターンは配当で安定。FANG+は成長性が高いが変動リスク大。
  • 市場環境:
    • 2024年後半~2025年3月のテック市場はAI期待と金利変動で不安定。FEPIは安定志向、FANG+は成長志向が際立つ。

出典:Google finance

項目FEPIFANG+ Index
トータルリターン20-25%(配当25%+NAV-20%)27.08%(成長のみ)
株価/指数動向$55→$43.89(-20%)12,000→12,791.648(+6.6%)
ボラティリティ中(5.29%)高(1.63%)
配当毎月25%超なし
経費率0.65%0.58%(FNGSの場合)

FIREでのメリットとデメリット

FEPI

  • メリット:
    • 毎月配当で貯蓄取り崩し不要。
    • テック成長を享受しつつ下落時の安心感。
    • 下落局面で安定性を発揮。
  • デメリット:
    • NAV下落(-20%)でインフレ対応弱い。
    • 配当の30%源泉徴収で実質17.5%に。
    • 経費率0.65%でコスト高め。

FANG+

  • メリット:
    • 長期年率28.83%で資産倍増狙い。
    • 配当なしで税負担を売却時に調整。
    • 316AやiFreeNEXT FANG+インデックス活用で連動する指数に投資可能。
  • デメリット:
    • ボラティリティが高く暴落リスク。
    • ITセクターに集中投資しているため金利やセクターローテーションの影響を受けやすい。
    • 短期では6.6%と成長が鈍化する可能性。

JEPQとの比較:バランス型ETFとしての位置づけ

JEPQの概要と実績

  • 特徴: Nasdaq-100(100社)に投資し、カバードコールで年9-10%配当。2022年5月開始。
  • 最新データ(2025年3月8日): 株価$53.76、資産規模約250億ドル(推定)、経費率0.35%。
  • 過去1年: $54から$53.76へ微減も、配当込みで17-20%(Google Finance)。ボラティリティ3.94%(低)。

出典:Google finance

項目FEPIJEPQ
トータルリターン20-25%(配当25%+NAV-20%)17-20%(成長7%+配当10%)
株価動向$55→$43.89(-20%)$54→$53.76(-0.5%)
配当毎月25%超毎月9-10%
ボラティリティ中(5.29%)低(3.94%)
  • JEPQの強み: 成長7%+配当10%でバランス型。100社分散でリスク低減。経費率0.35%で低コスト。
  • FEPIとの違い: 高配当特化ではないが、安定性と成長の両立。

FIRE戦略別の最適ポートフォリオと買い付け方法

戦略別提案

FIRE前:資産最大化

  • FANG+ Index : ポートフォリオの一部に組み込み成長性をフル活用し、資産を増やす。
    • ポイント: 長期的なテック成長を活かし、FIRE達成前の資産拡大を目指す。

FIRE後:安定収入

  • FEPI : カバードコール戦略を用いて配当で生活費を賄い、リスクを最小化。
    • ポイント: 毎月配当で安定したキャッシュフローを確保し、資産保全を優先。

米ドルでFEPIに投資する方法

  • 「FEPI(FANG+ Enhanced Premium Income ETF)」:ETF
    • 概要: Solactive FANG Innovation Index(15の大手テック企業)に連動し、カバードコール戦略で高配当を提供。米ドルで購入可能。
    • 特徴: 経費率0.65%、為替ヘッジなし。カバードコール戦略を用いている。
    • メリット:毎月配当(年率25%超)で安定収入を確保でき、FIRE後の生活費に適する。

日本ではSBI証券やマネックス証券を通じてドル建てで購入可能(2025年3月時点でSBI証券が取扱開始、マネックス証券も米国ETFとして取引可能)。円建て商品はございません。

日本円でFANG+に投資する方法

  • 「iFreeNEXT FANG+インデックス」:投資信託
    • 概要: 大和アセットマネジメントが提供。FANG+ Indexに連動し、日本円で購入可能。
    • 特徴: 信託報酬0.78%程度(税込)、為替ヘッジなし。成長性重視の投資家向け。
    • メリット: 少額から積立可能で、初心者にも扱いやすい。
  • 「iFreeETF FANG+(316A)」:ETF
    • 概要: 大和アセットマネジメントが運用。NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)に連動。
    • 特徴: 信託報酬0.605%以内(税込)、為替ヘッジなし、NISA成長投資枠対応。
    • メリット: 東証で取引可能、1口単位で少額から投資可。
    • 注意点: 為替変動リスクあり。投資信託版(iFreeNEXT FANG+)より低コストだが、つみたて投資枠は対象外。

結論:私がFEPIに惹かれたワケ

私はFIREを達成済みで、生活費の安定を第一に考える。そのため、FANG+の成長性より、FEPIの配当力とリスク抑制に惹かれ、これを選択。カバードコールに加え、高配当投信を組み合わせて安定性を強化。さらに、S&P500やNASDAQ100のような分散型インデックスで株価上昇も取り込む戦略です。

楽天証券で保有していたインベスコ世界厳選株式オープンを野村證券に移換したことで、野村webローンでの追加資金調達が可能に。3月までは楽天証券でのFEPI取扱いを確認し、難しければSBI証券で購入を進める予定です。

2025年前半の混迷するテック市場でも、焦らずにリスク許容度に合った商品を着実に積み立て、賢く乗り切っていきましょう。