実際に感じた準備不足!?FIREをはじめるまでにやっておけば良かったこと5選

FIREまでの道のり

FIREをはじめるまでにどんな準備をしてきた?

持っている資産に対してシミュレーションを何度もしてきたよ

資産運用シミュレーションなどで何度も取り崩しについて計算してきましたが、実際にFIREが始まり暴落に見舞われると想像以上に準備不足を痛感したので、FIREを開始する前に準備しておけば良かったことをご紹介したいと思います。

本投稿のポイント
  • 副業&配当金で“安心の収入源”を手に入れよう
  • 税金と社会保険は“知らないと損!” FIRE前に賢く準備
  • “大きな支出”は今がチャンス!FIRE前にまとめて解決

FIRE開始1~2年前に準備しておけば良かったこと5選

副業・定期収入の確保する

これまで、私はインデックス投資信託や米国個別株を中心に資産を築いてきました。FIREを開始する前には、ライフプランの確認や資産取り崩しのシミュレーションを何度も行い、準備を整えてきました。しかし、実際にFIREを始めてみると、2024年前半の好調な相場が一転し、厳しい状況に直面しています。

机上のシミュレーションでは問題ないと思えたものの、現実の株価や為替は自分の思い通りには動きません。特に相場が下落しているときに資産を取り崩すことは、想像以上に大きな決断と覚悟が求められます。

資産形成期には本業に全力を注ぎ、ひたすらインデックス投資に資金を投入してきましたが、今振り返ると、FIREを見据えて2年前から副業で収入を増やす方法を学んだり、アセットアロケーションを見直して下落時に強い高配当銘柄を保有するなどの準備をしておけば良かったと痛感しています。

社会保険・税金に対する知識の強化

FIREするまでは、典型的なサラリーマンとして働き、毎月の給与から自動的に引かれる税金や社会保険料については知っていたものの、その詳細や内訳を深く考えることはほとんどありませんでした。「これが普通なんだろう」と特に気にせず、ざっと目を通すだけで済ませていたのです。

しかし、実際にFIREを始め、自分で税金や保険料の支払いを管理する立場になった時、自分がいかに多くのことを理解していなかったのかを痛感しました。節税対策はもちろんのこと、税金や保険料の金額の決まり方や支払うタイミングすら、ほとんど知識がない状態だったのです。

今振り返ると、サラリーマン生活を送っている間に、こうした重要な仕組みについてもっと理解を深めておくべきだったと感じています。これからFIREを目指す方や、経済的な自立を考えているサラリーマンの皆さんには、一度税金や保険料の仕組みをしっかり学ぶことを強くお勧めします。

退職の仕方や失業保険について

退職理由には自己都合と会社都合があることは知っていましたが、解雇や倒産以外にも会社都合として扱われるケースがあると最近知りました。

例えば、いわゆる「過労死ライン」とされる状況に該当する場合、特定理由離職者として扱われ、事実上会社都合と同じ扱いになります。FIREを目指す方の中にも、以下のような条件に該当する人がいるのではないかと思います。

  • 月45時間以上の残業が3か月以上連続で続いた場合
  • または、月100時間以上の残業が1か月でもあった場合

このように特定理由離職者として認定されると、失業保険の給付制限がなくなったり、自己都合退職よりも給付日数が長くなることがあります。

さらに、失業によって収入が大幅に減少した場合、国民健康保険料が軽減される可能性があります。前年の所得を基に計算される保険料が、優遇措置により、前年の所得を30%として再計算されることがあります。

出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000147318.pdf

退職後の人間関係をどう保つか、どう整理するか

退職後の人間関係について、事前にどう維持し、どう整理するかをもっと考えておけばよかったと感じています。長年会社員として働いていると、全ての人に退職を伝えることができなかったり、「なぜ辞めたの?」といった質問を度々受けることもあります。

退職後も付き合いを続けたい少数の方々には、あらかじめ自分の今後の計画を伝えておくべきでしたし、逆に会社員を辞めるのを機に関係を終わらせたい方には、適切な言葉を準備しておくべきだったと思います。

また、SNS上のつながりを見直す良い機会でもあります。思い切って断捨離することで、義理でつながっていた人たちとの関わりが減り、精神的な負担が軽くなると同時に、自由な時間が増えることに気づくでしょう。本当に大切なのは、自分にとって意味のあるつながりだけを残すことです。

生活必需品の大きな支出を事前に済ます

定期収入がなくなると、大きな買い物が難しくなるのは現実です。これは贅沢品の購入という意味ではなく、例えば自宅のメンテナンスや、地方に住んでいるなら燃費の良い車、あるいは古くなった家電の買い替えなど、定期収入があるからこそスムーズに行えるものです。

現在の自宅は築13年ほどで、大規模なメンテナンスはまだ必要ありませんが、徐々に劣化が見られる部分も出てきています。そのため、将来のために早めに収入源を確保しておきたいと考えています。

また、賃貸にお住まいで引っ越しを検討されている方は、退職後に入居審査が通りにくくなる場合があるので、退職前に引っ越しを済ませておくことをおすすめします。

さらに、地方生活には車が不可欠です。FIRE後すぐに車を買い替えなくてもいいように、退職前に比較的新しい年式の中古車を購入しておくのも賢い選択と言えるでしょう。

準備をすることで「ファイヤブルー」を軽減することができる

FIREを目指す際には、まず「どのような状況になったらFIREを実現するか」という目標を明確にし、そのゴールから逆算して計画を立て始めるのが良いでしょう。未来に対する不安が軽減され余計な不安を抱えることなくFIREを楽しむことができます。