このブログを書いている2024年7月25日は連日の下げ相場に追い打ちをかけるように日経平均も1000円以上下げ、S&P500も2%以上下落するなど順調だった2024年の相場の反動が一気に訪れたような厳しい状況となっております。
株価暴落に備えたメンタルコントロールと現金保有は必須
S&P500や全世界株式などの株価は長期的に見れば市場全体が拡大しており、頻繁な売買を繰り返さず長く保有することで将来的に大きな利益をもたらすことは以下の投稿でもお伝えした通りです。とはいえ、短期的に見れば大小問わず下落は頻繁に起きて、ジグザクをしながら徐々に右肩上がりに進むものとなります。
出展:myINDEXのWebサイト https://myindex.jp/study/data/crisis.html
NISA をきっかけに投資を始めたばかりの人からすると不安になり、こんなに下がるなら売却して投資をやめようとか、しばらく様子を見ようと考える人も少なくありません。
前述のとおり長期目線で見れば経済は成長しており、多少の低迷期があったとしても今後一切株価が上がらないなんてことはないので売らずに保有し続けることで上昇期の恩恵を受けることができます。
では、この下落局面を乗りきるにはどうすればよいか、毎日見ている証券口座や資産管理アプリと距離を置くこと。趣味や大切な人たちとの時間を楽しむなど、株価や資産のことは頭の中から切り離しましょう。
過去97年において、ピーク時より20%以上下落した場合、回復までに要する平均期間が(米国株式の場合)約5年です。FIRE生活者なら3~5年程度の生活費を賄える現金を保有することで一喜一憂せず投資以外のことを意識を持っていくことができます。
私の会社員時代は現金保有率が極端に低く、余剰資金のほとんどを株式に投資をしておりました。結果的には資産を築けたのですが、FIRE後は資産増加のペースが落ちてもリスクを抑えて運用することが大切なのだと改めて感じました。
リスク許容度の範囲内で投資信託やETFを買っていく
投資の世界には落ちてくるナイフを掴むなという格言があります。これは下がる時はとことん下がり、そろそろ反転するかな?と掴んだもののさらに下がって大やけどをすることがあるからです。俗に言うナンピンです。
悪い決算を出して今後の見通しが不透明な会社の株は簡単にはあがりません。次に良い決算を出すまでは株価の上昇が期待できないこともあり資金を拘束してしまい投資機会の損失が発生します。これらのことから下落している個別株を掴みにいくことはお勧めしません。
反対に投資信託やETFなどであれば分散が効いているためパフォーマンスの悪い銘柄は外され、良いものに組み替えるなど個別株とは異なり1社に依存しないこと、市場やセクター全体に投資をするため自身のリスク許容度の範囲内であれば買い向かっていくべきだと考えます。
とはいえ、株価を見ると一喜一憂してしまうため定期積立などを設定し放置しておくのが良いでしょう。FIRE生活者でも副業などでキャッシュフローが安定しているのであればこういった機会を活かすのもよいのではないでしょうか。
下落時に勇気をもって買い向かった投資信託やETFはその後のリターンで大きな恩恵を受けることができます。
どんなに下落しても投資をやめないメンタルを身につける
こんなことを書いていても暴落は心中穏やかではありません。とはいえ、長く投資を続けてきた中で幾度も暴落を経験しており、不安な日々もたくさん過ごしてきました。それでも7月初旬時点では過去最高の資産を作ることができております。
これが自分にとって相場は必ず戻ると思える成功体験になっているからです。これだと思える投資信託やETFを買って辞めずに続けてきたからこそ得られた資産とメンタルなのだと思います。
FIRE生活に突入しようと踏ん切りがついたのは資産を築いたことに加え、このメンタルコントロールを身につけることができるようになったからです。
厳しい相場でも、JUST KEEP BUYING or HOLDING
どんなに厳しい相場でも終わりは必ずあります。最後は精神論になりますが、なぜ投資を始めたのか、なぜFIREしたいのかを思い返し、険しい道でも進んでいくことができるのかを自問自答してみてください。投資している以上良い時期だけ相場に居続けることはできず暴落局面とは切っても切り離せないからです。
投資を始めた当初FXで財産のほとんどを失うも、手探りで投資スタイルを確立させながら辞めずに続けてこれたのは、長いようで短い人生を自由に謳歌したいと強く思ったからです。基本的なスタンスは変えずに今後もJUST KEEP BUYING or HOLDINGをして荒波を乗り越えていきたいと思います。
下落や暴落は決して心地よいものではないですが、耐え抜いた人が大きな資産を得ていることが多いです。買い続けることが難しい時期も資産を手放さず経済的自立を手にしていきましょう!