【支出と時間のバランス】FIRE後の余暇をどのように過ごすのか?

投資をともに学ぶ

よくFIREは手段であって目的ではないと書かれる記事を目にしますが、私はFIREを実現することが目だったため、「絶対にこんな生活をしたい」といった明確なイメージはありませんでした。

もちろん資産形成中はFIREしたら目覚ましをかけずに起きて、一日中だらだら過ごしたい、人が少なくお得な平日に旅行に行きたい、新しい趣味を始めてみたい、などぼんやりとイメージをしておりましたが、大雑把に言ってしまえばしがらみから解き放たれ自由を謳歌したいってことだけは明確でした。

FIREをしたい人は78%、仕事・会社から解放されたい

多くの人々は定年まで仕事をして引退してから余暇を過ごすというのが一般的であるものの、定年を待たずFIREしたい人々は何をしたいのか気になり調べてみました。

AlbaLinkが10~60代の仕事をしている男女500名を対象にアンケート調査を行ったところ78%がFIREをしたいと回答。仕事をせずに余暇を楽しみたいというのは多くの人が望むものだと思うのでこの部分については容易に理解ができました。

そしてFIREをしたい理由はの1位は仕事・会社から解放されたい、2位が時間を自由に使いたいでした。1位の仕事・会社から解放されたいは大きく分けると「働くことそのものに嫌気がさしている人」と「会社・職場にうんざりしている人」がいるようです。

ちなみに私は働くこと自体は嫌ではなく、しがらみや人間関係に疲れたため後者です。なお、この上位2つで62.3%を占めており、現在の環境から解放されることを多くの方が望んでいることがわかりました。この結果を見てとりあえずFIREをしたいという自分の思考や行動がずれてなかったと少しホッとしました。

ほかにも興味深いデータがありますので気になる方は以下のリンクをご参照ください。

AlbaLinkのWebより引用しております。https://wakearipro.com/financial-independence-retire-early/

有り余る時間を消費できず1日が終わる=暇な時間が増える

現在は有給を利用したプレFIRE生活状態であるものの会社員を20年以上やってきて、自分で仕事を作るのが習慣になっていたこともあり、数日何もせずのんびりしていると体がウズウズしてくる謎の症状が出てきます。何かしないと逆に落ち着かないのはメンタルを蝕む職業病なんだろうなと思ってます。

また、家族と生活しているため自分だけが遠出をする、生活のリズムを変える、常に休みモードを醸し出すようなことはできません。

そうなると近くのショッピングモールに買い物に行ったり、ジムでトレーニングしたり、カフェで本を読むなど、会社員時代には憩いの時間だったものが当たり前になってきてしまい、それだけだと飽きがきて暇な時間が増え続けます。

お金を使うことへのストレスが生活をルーティン化させる

そもそもこれまでは1日の大半を仕事に費やしており、仕事中はお金を使うこともないので散財しなければ自然とお金がたまるスキームが形成されておりました。

しかし、日中仕事をしていた時間が無くなったことにより余暇が生まれ、持て余さないために少しずつ行動範囲を広げたり、買い物の頻度があがることで当然支出が増える。

FIRE達成時の資産は贅沢しなければ資産収入で生きていけるだろうと想定しておりました。行動量に比例して支出が増えるため、あれこれやりたいことをやっていくとボディブローのようにじわじわと効いてくる。

このペースで使うと何度もシミュレーションした内容から大きく逸脱してしまうかもと不安になり財布のひもを締める、そうするとルーティン化した生活となり何のためのFIREだっけと考え始めました。

前述のとおり仕事が嫌いなわけじゃない、めんどくさい人間関係や、やりたくもないことを正当化してやらされるから嫌なわけで。暇でお金を使うことにストレスを感じるくらいなら、資産収入のみならず短時間労働で収入を確保することでFIREの質を改善するべきだと考えました。

会社員をやめたばかりだからこそこれまで培ったスキルを使って収益を得る何かを模索しています。

下記の投稿でもいろいろ書いてますのでお時間ある時に読んでいただけると嬉しいです。

ストレスにならない程度の仕事をして余暇を楽しむのがベター

ご存じの方も多いと思いますが、FIREの概念は大きく分けて2つあり、1つは資産運用のみで収益を得て仕事を全くしないで余暇を楽しむパターン、もう1つは資産運用で得た収益も使いつつ、短時間労働や好きなことをして稼いだお金を自由に使って余暇を楽しむパターンがあります。

前者は生活水準にもよりますが大きな資産が必要となり簡単には到達できないものの、後者は資産収入+労働収入の二刀流になるため、FIREまでに必要な資産があまり多くなかったり、株価下落時に取り崩したくないときにも柔軟に対応することができます。私は当面、後者の俗に言うサイドFIREのスタイルをとっていく予定です。

またFIREは孤独との戦いでもあるため、人と人のつながりである社会的資本が弱まる傾向にあります。趣味友やFIRE仲間がいれば別かもしれませんが、短時間労働や好きな仕事をすることで新たなつながりが生まれ、弱まった社会的資本を立て直すこともできます。

ストレスにならない程度の仕事をすることはFIREを目指す多くの人にとってメリットが大きいのではないかと思います。

とはいえ、FIRE達成までに疲弊した心身の状態でいきなり走り出す必要はありません。まずはゆっくりとした時間を過ごして、暇だと感じるくらいメンタルが回復してきたら自然と動き出せばいいのです。

もう誰かに急かされて納期を守ったり、遅れたからといって怒られることはないのです。もちろんやりたいことがある人は存分に楽しんでください。余暇をどう使うかはあなた次第です。

ここまで頑張ってきた自分を労いつつ、人生の次のステージにともに進みましょう。