FANG+毎月分配型を一部売却し、WCMを買い増した理由

投資戦略

FANG+を検証した結果、運用方針を切り替えた理由

12月に購入したFANG+毎月分配型ですが、
足元では円高やハイテク調整の影響もあり、厳しい推移が続いています。

今回の投資判断は、
新しい商品がどのような値動きや分配挙動を見せるのかを
実際に確認するために必要な期間だったと捉えています。

これは単なる撤退ではなく、
当初の目的に対してポジションを微調整した結果です。

そのため私は、FANG+毎月分配型の一部を売却し、
WCM世界成長株厳選ファンドを買い増すことにしました。


FANG+毎月分配型を購入した目的

当初FANG+に期待していた役割

FANG+毎月分配型を購入した理由は、主に次の3点でした。

  • 成長力の高いハイテク企業への投資
  • 毎月分配によるキャッシュフローの確保
  • インベスコやWCMとは異なる値動きを期待した分散

値上がり益を最大化するというよりも、
当初は、分配金を比較的早い段階から受け取りながら保有することを想定しており、
何年も寝かせる前提での投資ではありませんでした。

したがって、今回の判断は、
当初想定していた役割と、実際の値動き・分配挙動とのズレを受けたものです。

なお、FANG+毎月分配型の仕組みや分配構造については、
以前の記事で詳しく解説しています。
商品設計を理解したうえで今回の判断を読みたい方は、
FANG+毎月分配型の仕組みはこちら を先に確認していただくと、
より分かりやすいと思います。


FANG+を一部売却する3つの理由

成長率の鈍化という現実

1つ目の理由は、FANGを構成する銘柄の成長率の鈍化です。

これまでFANGを含むメガテックは、
NASDAQ100指数を大きく上回る成長を続けてきました。

しかし最近では、

  • 一部銘柄の成長率が明確に低下
  • NASDAQ100の平均成長率を下回る局面も見られる

といった変化が出てきています。

もちろん、
これをもって「FANGは終わった」と言うつもりはありません。

ただし、指数平均を下回る成長に落ち着きつつあるのであれば、
回復までに要する時間は長くなる
この点は冷静に受け止める必要があると考えています。


毎月分配目的とのミスマッチ

2つ目の理由は、毎月分配を目的としたポジションとしての重さです。

FANG+毎月分配型は、
毎月分配を目的として購入した商品です。
値動きの大きさ自体は想定内でしたが、
分配を受け取りながら保有するには、
精神的なノイズがやや大きいと感じるようになりました。

特に気になっているのは、
「分配が安定的に出る水準まで、どれくらい距離があるのか」
という点です。

実際の基準価額の推移を見ると、
回復にはある程度の時間を要しそうな状況が分かります。

今回の判断で一番重視したのは、
「回復までの時間を、どこで過ごすか」という点です。

同じ時間を使うのであれば、
値動きの大きいFANG+で待つよりも、
分配を受け取りながら進めるWCMのほうが合理的だと考えました。


WCM世界成長株厳選ファンドが機能している理由

3つ目の理由は、WCM世界成長株厳選ファンドの存在です。

WCMは足元の運用が非常に好調で、

  • 値動きに一貫性がある
  • 下落後の戻りが比較的早い
  • アクティブファンドらしい柔軟な運用

が続いています。

FANG+の回復を待つ「時間」を考えたとき、
その時間でWCMが生み出す可能性のあるリターンは無視できません。

WCMについては、インベスコ世界厳選株式オープンと比較した記事でも詳しくまとめています。
値動きの違いや役割の分担を整理したい方は、
WCMとインベスコの比較はこちらをあわせてご覧ください。


直近1年・3年で見るWCMとFANG+のパフォーマンス比較

ここで、実際のパフォーマンス推移を確認しておきます。
以下は、分配金込み・再投資後の基準価額変化率で比較したものです。


直近3年|FANG+に迫るWCMのパフォーマンス

直近3年(2023年1月〜2026年1月)で見ると、

  • FANG+:+209%
  • WCM:+191%

と、依然としてFANG+が上回っているものの、
WCMもかなり近い水準まで迫ってきていることが分かります。

しかもこの結果は、

  • メガテック主導の強い相場を含んだ期間
  • FANG+にとって有利な環境を含む3年間

での比較です。

それにもかかわらず、
アクティブファンドであるWCMがここまで追い上げている点は、
無視できない事実だと感じています。


直近1年|WCMがFANG+を圧倒している現実

さらに注目すべきは、直近1年のパフォーマンスです。

  • WCM:約+42%
  • FANG+:約+12%

と、WCMがFANG+を大きく上回る結果となっています。

この1年は、

  • 金利動向の変化
  • ハイテク銘柄の選別色が強まった局面

でもあり、
指数的にまとめて持つFANG+よりも、
銘柄を取捨選択できるWCMの強みが発揮された期間

だったと言えるでしょう。


なぜこの比較が重要なのか

この比較から分かるのは、
単なる「どちらが強いか」という話ではありません。

  • 短中期(直近1年)ではWCMが明確に優位
  • 中長期(3年)でもFANG+との差は急速に縮小

つまり、

回復を「値上がり」に頼るよりも、
分配金+比較的安定した値動きで取り戻すほうが現実的

そう判断できる材料が、
すでに数字として出ているということです。


今回の判断とのつながり

今回、FANG+を一部売却してWCMを買い増す判断は、
このパフォーマンス差を見ての後講釈ではありません。

ただし結果として、

  • 直近1年でFANG+を大きく上回る実績
  • 3年でも十分に比較対象になり得る水準

ここまで数字が揃ってくると、
「回復までの時間をどこで過ごすか」という観点では、
WCMのほうが合理的だと感じています。

具体的な売却・買付け方針

現在の保有状況

現在、筆者はFANG+毎月分配型を
買付価格ベースで約520万円分保有しており、
現時点での評価額は約470万円となっています。


今回の具体的アクション

今回はこのうち、

  • 300万円分のFANG+を売却
  • 同額をWCM世界成長株厳選ファンドへ買付け

という判断をしました。


なぜ300万円なのか

現在、筆者はすでに
WCMを約300万円分保有しており、
年間の分配金予想は約70万円となっています。

仮に、昨年と同じような株価推移が続いた場合、
同額(300万円)の追加投資でも、
FANG+で抱えている損失分を分配金で補える可能性がある

と見込んでいます。

もちろん、
すべてが想定通りに進む保証はありません。


再現性を重視した判断

今からFANG+が年末までに+14%を達成し、
分配金を吐き出すのを待つよりも、

WCMの分配金で時間をかけて補填していくほうが、
再現性は高い
と私は考えています。


今回の売却をどう位置づけるか

今回の判断は、個別商品の良し悪しを評価したものではありません。

毎月分配を軸に据えたポートフォリオの中で、どの役割を、どの商品に担わせるか。
その整理を行った結果です。

現時点では、その役割を担う商品として、WCMのほうが適していると判断しました。

なお、誤解のないように補足しておきますが、FANG+毎月分配型は
決して悪い商品だとは考えていません。

今回私がリバランスを行ったのは、この資金も含めて「分配金を受け取りながら使う」ことが、
今の投資生活において重要な位置づけになっているからです。

FANG+は成長力の高い商品である一方、回復まで一定の時間を要する局面では、
資金を寝かせて育てる前提のほうが相性は良いと思います。

安定した労働収入がある方や、今すぐ分配金を受け取る必要がない方であれば、
今回のようなリバランスを行う必要はありません。

あくまで、「今の自分の資金の役割」に照らして、どの商品に何を担わせるかを整理した判断である点は、強調しておきたいところです。

今回のような分配金を重視したポートフォリオ戦略については、
より包括的に整理した記事も公開しています。
FIRE後の資産・分配金戦略全体を知りたい方は、
FIRE後の分配金戦略についてはこちらの記事もぜひご覧ください。


まとめ|ポートフォリオは思想を保ち、機能を調整する

今回の判断は、FANG+が良かった・悪かったという話ではありません。

実際に保有してみて、分配の出方や値動きを確認できたからこそ、
今の自分の目的にはWCMのほうが合っていると判断できました。

投資は、最初の想定に固執することよりも、
得られた情報をもとに方針を更新していくことのほうが重要だと思っています。

これからも、数字と実運用をもとに、
必要があれば素直にポートフォリオを調整していきます。