投資をしてもお金が減るばかりだからやりたくないよ
どんな投資をしてきたのかな?投資と投機は違うよ??
- FXは投機であり、長期的な資産運用には向かない
- 投資は感情との戦いであり、長期的視野が必要
- 失敗を教訓に次に進むべき投資手法を選択
どらじが投資を始めたのは2010年でFX(外国為替証拠金取引)がきっかけでした。当時は今ほどの投資ブームではなくNISAやiDeCoといった制度も充実しておらず、またスマートフォンやSNSも黎明期のためFX入門の書籍やザイFX!などの数少ないウェブサイトを頼りに手探りで取引を始めました。
FX は投資ではなく投機で中長期的に資産運用をするには向かない
ウォーレンバフェットの名言、「急いで金持ちになろうとしてはいけない」をという言葉を昔の自分に聞かせたい。あせらず適切な投資商品に資金を回せていたらもっと早くFIREを実現できたかもと思いつつ辛い経験をしたからこそ、その後の投資方針を確立することができました。
FX とはForeign Exchange(外国為替)の略で、たとえば日本円を米ドルに両替するように、ある国の通貨(お金)を別の国の通貨に交換することを意味しています。
2国間の為替の取引を行うので市場全体が上がるということはあり得ず、一方の為替レートが上がれば、もう一方のレートは必ず下がることになるため、ゼロサムゲームとなります。つまり市場にいる参加者が全員勝者になることはないのです。
そのため個人投資家の最大の武器である時間を有効活用することができず、市場に残り続けても利益どころか損失が積み重なることすらあります。
一方、株式の取引は短期ではゼロサムだと言われることもありますが、以下の図のように長期的にみれば市場全体が拡大しているため、時間をかけて市場に居続けることで参加者全員が勝者になることも可能です。
※PayPayアセットマネジメント株式会社より引用 米国市場の過去30年のチャート https://www.paypay-am.co.jp/feature/special/index_us/
投資は感情との戦い。一喜一憂するような運用は長期では耐えれない。
ハイリスク・ハイリターンで瞬間的には大きな利益を手にすることができるため、勝てばもっと稼げるかもとのめりこみ、負けたらすぐに取り返せるさと深追いする。
ギャンブルはしない自分であっても、勝敗にかかわらず感情に支配されてしまうんだと自分を理解する良い機会となりました。この境地に至るまでに憑りつかれたように売買を繰り返し、少し買っては大きく負けるを繰り返し、寝れない日々を過ごすなど心身ともに大きくダメージを追ってボロボロになってから気づく。
短期間で大金を手に入れることができるということは、短期間で大金を失うリスクも同じくらいあるということ、FX をはじめた当初はそれがわからず最終的には勝つだろうと楽観的に取引をしておりました。
少額の※1証拠金でレバレッジをかけて秒単位で売買するスキャルピングや、1日単位で売買を繰り返すデイトレをすると少し勝てる、なんだ楽勝じゃん、明日も勝てるだろうし楽しいとビギナーズラックで小銭を稼いだことに勘違いをしてしまう。
もしかしたら同じような経験をされたかたもそれなりにいるのではないかと思っています。
ちょっと買っては大きく負ける、コツコツドカンの繰り返し
連勝をしても少額で利益を確定するため、1回の損失が大きいと積み重ねた利益は一気に吹き飛びマイナスとなり、それを取り返すべくコツコツと利益を積み重ねる、また大きく負けてマイナスが増え続ける。
この状況が続くことで証拠金を証券会社に入れ続け銀行の残高が減っていくことに焦りを感じ、トレードは控えて※2スワップポイント狙いで証拠金を追加して新興国通貨を買ってみるものの数日は順調に収益があがるものの、政策金利の変更や地政学的な変化についていくことができず結局ロスカット水準まで近づきポジションを解消する。
投資してお金が増えるどころか右肩下がりで資産が減っていく。とどめになったのは3.11の東日本大震災で大きく為替が動いたときにロスカットしなければいけないポジションの下落スピードが早すぎてお金が減っていくことを指をくわえてみていることしかできず、あっという間に資産のほとんどを失ってしまいました。
上記の経験から私はFXを1年程度で半ば退場といっても過言でない感じで卒業することになりました。
※1 あらかじめ現金を口座に入金し、それを担保に最大25倍のレバレッジ(てこの原理)をかけた取引を行うこと
※2 金利水準が高い国の通貨を買うと、スワップポイントと呼ばれる収益がポジションを決済するまで毎日得られる
自分にとってFX とはなんだったのか?そこから何を学んだのか?
辛いことも多かったですがFX をきっかけに投資の世界に踏み込むきっかけを作れたのは良かったと振り返ります。結果としてFIREへの道筋を作る最初の一歩になったので。
当時は大きな損失をくらい、もう二度と立ち直れないのではないかと思うこともありました。失敗を反省して投資を学んだことが今もなお役に立っており、これからFIREを目指す方にも参考になればと思いまとめてみました。
急ぐとリスク許容度を超える資産運用が必要になる
資産運用の基本は長期・分散・低コストであり、自分自身のリスク許容度を理解し時間をかけてゆっくりとお金に働いてもらうことで確実に資産形成はできる。慌ててお金持ちになろうとすると判断力や投資方針がぶれるため良い方向に進むことはない。
為替トレードは投機、ゼロサムで全員が勝てないギャンブル
投資初期は投資元金も少なく、このままのペースでいってもお金持ちになれないと焦り無理なトレードを行ったり、ハイリスク・ハイリターンの商品ばかりに目が行く。しかしゼロサムゲームは”投資”ではなく”投機”、つまりギャンブルをしているのと変わらない。
感情が大きく揺れると投資は続かない
短期売買は刺激もあり、儲けが出た時にはアドレナリンがあふれ出るようなギャンブル的な要素が人々をのめりこませるのだとわからなくもない。ただ何のために投資をしているのか原点を思い返せば値動き以上に感情の振れ幅が大きくなる投資はするべきではない。
FX を卒業したどらじが次に行動したのは株式投資
投資をするにあたっての心構え、自分のメンタルのもろさやハイリスク・ハイリターンの怖さなど、いろいろと学びはあったものの、心と資産は疲弊したためもう少し値動きが控えめの商品に投資をすべくどらじが次に選択したのは日本株でした。
プロが株式を運用してくれる投資信託や株主優待で大好きな飲食店のお食事券がもらえることを知り、緩く投資を続けていければいいかなと思っていた自分にはぴったりでした。
次回は投資遍歴 ~ 資産形成期序盤 ~ をお届けします。