2024年9月、20年以上勤めた会社を辞めて、ついにFIRE(経済的自立・早期リタイア)を達成しました。
「これで自由だ!」と思いきや、想像以上に大きな不安や戸惑いが押し寄せたのです。
このFIRE直前に感じる不安を、私は“ファイヤブルー”と名付けました。
まるで結婚前に感じる「マリッジブルー」のように、人生が大きく変わる直前に生まれる揺らぎです。
本記事では、私が実際に経験した「FIRE前の不安=ファイヤブルー」の正体と、その乗り越え方を解説します。
これからFIREを目指す方にとって、心の準備と実践的な備えのヒントになれば幸いです。
🔥 FIRE直前に現れる“ファイヤブルー”とは?【主な不安3選】
「FIREなんて、自由になれる最高のゴールじゃないか」と思われがちですが、実際は下記のような不安が襲ってきます。
- 収入がゼロになる恐怖:「本当にこの資産で生活できるのか…?」
- 社会との断絶:「職場を離れたら孤独になるのでは…?」
- 相場の暴落リスク:「暴落時に取り崩しをしてしまうのでは…?」
私自身、FIRE直前にこれらが一気に押し寄せ、「この決断、本当に正しいのか?」と何度も立ち止まりました。
ですが、この不安は“準備”によって大きく和らげることができます。
✅ FIRE前にやるべき3つの準備【私が後悔したポイント】
① 現金比率の見直し:「生活防衛資金」は最低3年分
FIRE後は収入が不安定になるため、投資に偏りすぎた資産配分は精神的に不安定になりがちです。
私は暴落局面で「取り崩したくない」と葛藤し、現金の重要性を痛感しました。
💡おすすめ対策
・生活費の3年分を現金で確保
・現金比率は20〜30%を目安に
② キャッシュフローの多様化:「配当+副収入」で安心感を
FIRE後に「完全無収入」となると、想像以上に心がざわつきます。
私は月10万円の副収入と年間70万円の配当がありましたが、「あと少しあればもっと安心できた」と感じました。
💡おすすめ対策
・ブログ、コンサル、講座など副業を少しずつ構築
・労働ゼロにこだわらず、少額でも収入源を確保
③ 支出の再設計:「楽しむ予算」も最初に組む
FIREを目指して節約を徹底しすぎると、自由になったはずなのに「お金を使う罪悪感」がつきまといます。
💡おすすめ対策
・旅行や趣味のための“遊び予算”を年間100万円程度で設定
・FIRE後は「使うこと」も人生の一部と認識
🌱 完璧を目指さず「70点」でスタートせよ
FIRE準備で完璧を目指すと、逆に行動できなくなります。
大切なのは「7割の安心感」でまず走り出すことです。
- 週1~2回の労働を残す「バリスタFIRE」も選択肢に
- FIRE後の“ゆるく働ける環境”を作っておく
- SNSや地域活動で新たなコミュニティを構築
私も最初は不安でしたが、徐々に「労働をゼロにする必要はない」と考えられるようになりました。
FIREは“無職”になることではなく、“選べる人生”を実現する手段なのです。
🧩 FIRE後のキャリア戦略:「自由に働く」も選べる未来
FIRE=完全リタイアではありません。
むしろ、FIREは「自分の意思で働ける自由」を手に入れること。
🔸 FIRE後に選べる働き方の例
- 趣味を収益化(ブログ・YouTube・講座)
- 週1バイトで社会との接点を維持
- 好きな分野でのフリーランス活動
私自身、ブログ収入が月5万円ほどあり、それが精神的な安定と充実感につながっています。
FIRE後も「働く自由」を味方につけると、人生がより豊かになります。
🔚 まとめ|“ファイヤブルー”を超えて、自分らしいFIREへ
FIREはゴールではなく、新しい人生のスタートラインです。
FIRE直前に感じる不安──“ファイヤブルー”は、多くの人が経験するごく自然な現象。
しかし、適切な準備と考え方で、安心して一歩を踏み出せます。
✅ ファイヤブルーを乗り越える4つの心得
- 現金比率を高めて心のゆとりを確保
- 複数の収入源で生活の安定と安心を
- 楽しむための支出を最初から予算化
- 完璧を目指さず、70点でまずスタート
FIRE後は「選択肢を持てる人生」。あなたらしいFIRE生活を、一歩ずつ楽しんでいきましょう。🚀