FIRE達成後の資産運用は「定期収入さえ確保できれば安泰」──そう思っていませんでしたか?
実際には、2025年に入り株式市場は大きく調整。
毎月分配型ファンドに頼った運用プランが、思わぬ壁に直面しています。
本記事では、インベスコ、アライアンス・バーンスタイン(AB-D)、フィデリティという人気ファンド3本のリアルな運用実績を公開。
さらに、分配金停止リスクを踏まえた【今後取るべき戦略】についても詳しく解説します。
毎月分配型ファンドに頼った資産運用は本当にFIRE生活を支えられるのか?
「想定外」に備えるために、ぜひ最後までご覧ください。
実際には、2025年に入り株式市場は大きく調整。
毎月分配型ファンドに頼った運用プランが、思わぬ壁に直面しています。
本記事では、インベスコ、アライアンス・バーンスタイン(AB-D)、フィデリティという人気ファンド3本のリアルな運用実績を公開。
さらに、分配金停止リスクを踏まえた【今後取るべき戦略】についても詳しく解説します。
毎月分配型ファンドに頼った資産運用は本当にFIRE生活を支えられるのか?
「想定外」に備えるために、ぜひ最後までご覧ください。
✅ 「分配金が出ない毎月分配型ファンドにどう対応すべきか?」
実際にFIRE達成後に直面したリアルな資産運用戦略を公開します。
実際にFIRE達成後に直面したリアルな資産運用戦略を公開します。
FIRE後に選んだ毎月分配型ファンドと直面している現実
FIRE達成後の定期収入確保を目的に、2024年後半から以下の毎月分配型ファンドへの投資を始めました。
・インベスコ世界厳選株式オープン(インベスコ)
・アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信Dコース(AB-D)
・フィデリティ米国株式ファンドFコース(フィデリティ)
しかし、2025年に入り株価は軟調に推移。定期分配金の恩恵がほぼ得られない状況が続いています。
特に、AB-Dとフィデリティはハイテク株を中心とする米国グロース株比率が高く、基準価額の下落が顕著です。
※データ出典:2025年4月29日時点 筆者の松井証券口座
・インベスコ世界厳選株式オープン(インベスコ)
・アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信Dコース(AB-D)
・フィデリティ米国株式ファンドFコース(フィデリティ)
しかし、2025年に入り株価は軟調に推移。定期分配金の恩恵がほぼ得られない状況が続いています。
特に、AB-Dとフィデリティはハイテク株を中心とする米国グロース株比率が高く、基準価額の下落が顕著です。
※データ出典:2025年4月29日時点 筆者の松井証券口座

【実績】インベスコは安定分配、AB-Dとフィデリティは分配停止
- インベスコ
毎月1万口あたり150円の分配金を安定的に受け取り中。ただし、平均取得単価が高いため、現在は特別分配金(元本払戻金)扱いです。
このまま取得単価が下がれば、数か月後には普通分配金(利益)が見込めます。 - AB-D・フィデリティ
「予想分配金提示型ファンド」の仕組みにより、基準価額に応じて分配金が決定。基準価額が一定水準を下回ると、分配金支払いが見送られるため、直近はほぼ無分配。
🔍 予想分配金提示型ファンドとは?
【仕組み概要】
基準価額に応じて、あらかじめ提示された分配金額を支払う仕組みです。
例:AB-D(アライアンス・バーンスタイン)
- 11,000円未満:分配金未定(状況により決定)
- 11,000円以上12,000円未満:200円
- 12,000円以上13,000円未満:300円
- 13,000円以上14,000円未満:400円
- 14,000円以上:500円
👉 基準価額の水準によって、分配金が変動します。
出典:https://www.alliancebernstein.co.jp/app/wp-content/uploads/2022/11/USLCG_Report_20220203-9.pdf
✅ メリット
- 分配金の目安が事前に把握できる
- 資金計画が立てやすい
- 下落局面では分配見送りにより、元本毀損を防止
⚠️ 注意点
- 分配金は保証されない
- 元本取り崩しリスクあり
- 分配支払いで基準価額が下落するリスク
📊 【実例】AB-Dの分配金支払い例
基準価額水準 | 分配金額 | 状況 |
---|---|---|
12,548円 | 300円 | 分配金支払いあり |
10,000円未満 | 0円 | 分配金支払い見送り |
市場環境に応じて、分配金が柔軟に変動する点が大きな特徴です。
🧭 現状のポジションと今後の戦略
現在、筆者の取得単価はかなり高水準にあり、仮に100万円追加投資しても取得単価は200円しか下がらない状況です。
🔵 そこで採る戦略は?
- 現金追加投資は行わず
- 特別分配金のみ再投資
- 株価(基準価額)の自然回復を待つ
🔵 なぜ損切り・買い直しをしないのか?
① 損切りしても本質的なリターンは変わらない
単価を下げても実質リターンには影響なし。損切り→買い直しは、簿価を動かすだけ。
② 株価回復で自然に損失は縮小する
米国株や世界株市場が回復すれば、ファンド評価額も連動して戻ります。
③ 中身(投資対象)は健在
インベスコ、AB-D、フィデリティは、
- 世界分散
- 米国大型株中心
- 成長期待の高い資産群
ファンドの中身自体は崩壊していないため、焦る必要なし。
④ 税務上の手間とリスク
損切りすると、
- 確定申告による損益通算手続きが必要
- 短期で回復した場合、売却損だけが残るリスク
焦って損切りするメリットはありません。
✍️ まとめ|毎月分配型ファンドとの付き合い方
予想分配金提示型ファンドは、資金計画が立てやすい一方で、
- 分配停止リスク
- 元本毀損リスク
- 基準価額下落リスク
といった落とし穴も抱えています。
短期の利益や分配金に一喜一憂せず、中長期の視点を持って冷静に運用を続けることが、FIRE後の資産維持には不可欠です。
私自身も、インベスコ・AB-D・フィデリティの3本柱を軸に、
【無理な追加投資を避けながら、特別分配金を活かして資産回復を待つ】
という戦略で着実な運用を目指していきます。
焦らず、慌てず──。
市場回復とともに「じっくり育てる」姿勢が、
FIRE後の資産運用を成功に導く鍵となるでしょう。堅実な再投資と資産回復を目指していきます。