最高難易度のFIRE?私が「サイドFIRE」をやめた決定的な理由

FIRE生活

FIRE(経済的自立・早期リタイア)にはさまざまな種類がありますが、まず大きく以下の2つに分類されます。

完全リタイア型(ファットFIRE・リーンFIRE)
部分リタイア型(サイドFIRE・バリスタFIRE・コーストFIRE)

特に「サイドFIRE」は、少ない資産でもFIREを達成しやすい方法として注目されています。しかし、実際に挑戦してみると 想像以上に難しく、挫折する人も少なくありません。

私は会社員から直接FIREしましたが、サイドFIREの道も模索しました。その結果、「労働から完全に解放されるFIREが最適」と判断。この記事では、サイドFIREのメリット・デメリット、向いている人の特徴、そしてFIREの最適な選択肢 について詳しく解説していきます。

サイドFIREに向いている人の特徴|副業の適性がカギ

サイドFIREで成功しやすいのは、以下のような 「副業で収益を得やすい人」 です。

士業やフリーランスで独立しやすい人
(例:弁護士、公認会計士、税理士、ITエンジニア)
YouTube・ブログ・SNSなどのコンテンツビジネスで稼いでいる人
不動産収入がある人(安定した家賃収入を得られる)

副業で月5万円以上の収益がある人は、サイドFIREに成功しやすい です。
しかし、私の場合 会社員から直接FIREしたため、副業の収入ゼロ。 サイドFIREの難易度が非常に高いと感じました。

そのため、会社員からFIREを目指す場合は以下のどれかを選ぶのが現実的です。

フルFIREできるレベルの資産を作る
退職前に副業を軌道に乗せる
短時間労働(バリスタFIRE)を選択する

「サイドFIREは簡単そうに見えて難易度が高い」 という事実をしっかり理解しておきましょう。


サイドFIREのメリットと現実のギャップ

✅ メリット:FIRE達成のハードルを下げる

サイドFIREの最大のメリットは、完全リタイアよりも少ない金融資産でFIREを達成できることです。

  • 労働収入があるため、生活費の一部をまかなえる
  • 必要な資産額が減るため、FIREまでの期間が短縮される

たとえば、完全FIREには1億円必要だとしても、サイドFIREなら5000万円+副業収入で実現可能。 これは大きな利点です。

❌ デメリット:「好きなことで稼ぐ」は簡単ではない

「自分の好きなことで稼ぎながら自由な生活を送る」というのは魅力的に聞こえますが、実際は甘くありません。

  • 副業やビジネスを軌道に乗せるのは難易度が高い
  • 月5万円の収益を作るだけでもハードルが高い
  • 会社員時代の準備が重要になる

私も副業サイトを通じて業務コンサルを請け負いましたが、「FIREしたのに会社員時代と変わらない働き方をしている」と感じ、すぐに辞めました。


FIREの3つの選択肢:どのタイプが最適か?

タイプ概要メリットデメリット
① 金融資産だけで生きる(ファットFIRE / リーンFIRE)労働収入なしで完全リタイア仕事に縛られず自由な生活ができるFIRE達成までの時間が長く、まとまった資産が必要
② 副業を続けながらFIRE(サイドFIRE)副業で月数万円の収入を得ながら生活FIRE達成までの時間を短縮できる事前準備が必要&ビジネス化すると労働時間が増える可能性がある
③ アルバイトや派遣で短時間労働(バリスタFIRE)週10~20時間程度の労働で生活費を補う生活費をカバーしつつ自由時間を確保会社員を卒業しても雇用される立場が続く

サイドFIREのリスクと注意点|ビジネス化しすぎるとFIREじゃない?

FIREのはずがビジネスオーナーに逆戻り

サイドFIREで成功するには、副業やビジネスを継続的に成長させる必要があります。
しかし、結果として「仕事中心の生活」に戻ってしまうケースが多いです。

マイクロ法人の維持コストと労力

サイドFIREでは、社会保険料や節税のために「マイクロ法人」を作る人もいますが、実はデメリットもあります。

法人の維持には手間とコストがかかる
結局FIREのメリット(自由な時間)を犠牲にする可能性


私の選択:金融資産だけで生きる

現在の私は、金融資産のみで生きる道を選び、ポートフォリオと支出の見直しを行っています。

✅ キャッシュフローを強化し、資産寿命を延ばす
✅ 労働所得を抑え、健康保険料や住民税の負担を最小化

サイドFIREを検討した結果、「FIREを満喫するには、仕事をせずに生きる方が最適」というあたりまえの結論に至りました。


FIREを目指すなら「バリスタFIRE」もアリ?

「早くFIREしたいが、金融資産だけでは不安…」という方には、③バリスタFIRE(短時間労働)がオススメです。

✅ アルバイトや派遣で週10~20時間働き、最低限の生活費をカバー
✅ 余った時間を趣味や投資の勉強に使える
✅ 税金や社会保険の負担を調整しやすい

副業を運営すると税務や事務作業が発生し、FIREの自由度が下がるリスクがありますが、バリスタFIREなら労働時間をコントロールしやすいのが魅力です。


まとめ:FIREを楽しむための選択を

「FIRE後に何をするのか?」をしっかり考えずに退職すると、「こんなはずじゃなかった…」と感じることになりかねません。

🔹 「金融資産のみで生きる」or「短時間労働を取り入れる」 → FIREの自由度を最大限活かせる
🔹 サイドFIREを選ぶなら、会社員時代から副業や事業の準備が必要
🔹 FIRE後にビジネス化しすぎると、結局労働中心の生活に戻るリスクも

結論:FIREの本来の目的は「選択と行動の自由を手に入れること」

そのためには、仕事を増やすのではなく、金融資産を最大限活用するのがベストだと私は考えています!次回はどのように金融資産を最大限活用しているのかをお伝えします。