地方FIRE生活スタート:2024年7月時点の資産公開

資産状況 ~運用推移~

いくらの資産でFIREをすることにしたの?

当面の目標として掲げていた1億円を達成したからだよ

FIREに踏み切ったのは資産が1億円を達成したから

会社員時代は約20年間、外資系企業に勤務しており、それなりに高い給与を得ていました。現金報酬に加えて、譲渡制限付株式ユニット(自社株)の付与も受けており、売却せずに保有し続けたことがFIRE(早期リタイア)の実現を加速させた大きな要因となりました。

まさに “Just Keep Holding” で、付与時から株価は何倍にも成長しました。

待遇は良く、素晴らしい同僚に恵まれ、やりがいのある仕事をしていました。一見、順調に見えるキャリアでしたが、世界的な企業の一員として、期待される成長率を確実に達成するため、常に全力で取り組んでいました。

そのため、週末の出張や、毎週月曜日の会議に向けた資料作成を土日に行うなど、プライベートを犠牲にする場面も少なくありませんでした。

仕事は充実している、しかし最前線でいつまで戦えるのか?

楽しさはあるけれどこの仕事はいつ落ち着くのか、年々厳しくなる組織から与えられる目標をクリアし続けるのはしんどいものがありました。

今という大切な時間を犠牲してお金のために働く必要があるのかを悩み、また資産が大きくなるにつれて積み立てる金額の影響も小さくなってきたことや生活費が安いエリアに住んでいることもあり、節目としていた資産1億円の達成が見えた時点で退職を決意しました。

日々シミュレーションサイトで取り崩しの計算、FIRE成功率を試行していくうちに1億円の資産があれば実現できると理解していたからです。

2024年7月の資産内訳

会社員を卒業するのは2024年8月末ですが現時点の資産の内訳は以下の通りです。

どのようにこの資産を作ったのかは下記の投稿をご覧になっていただけたら嬉しいです。

現金比率が低いと株価下落時に耐えられなくなる

会社員時代は資産形成時の現金なんて持っていても機会損失だと余剰資金は徹底的に入金をしておりました。むしろ株価下落時はいつもより多めに買い向かうなど資産形成の源泉だと考えていました。

一方でFIRE生活を見据えた場合は視点が大きく変わります。生活をするうえで手元の現金は命綱となり、減りゆく残高を想像するだけで震え上がってしまいます。

現金を枯渇させないために4%ルールなどの定率での取り崩しを行い、必要な現金比率を維持することが肝要です。

上昇相場であれば増えていく資産を取り崩すことに抵抗はありません。しかしキャッシュが尽きた場合の取り崩しは、下落時に少なくなった資産を取り崩すため心中穏やかではないことは明白です。

余暇を楽しめば当然支出が変動するのでたっぷりある時間を使って現金比率を高めるために短時間労働をしてキャッシュフローを安定させる。

株価上昇時にも状況をみながら少しずつリスク資産を取り崩していこうと検討しております。

アセットアロケーションは資産形成後期から意識し始める

失敗したなと感じたのは本業の退職前に株式全力投資から、守りを意識したアセットアロケーションへシフトしなかったこと、金融資産以外にキャッシュフローを安定させなかったことです。前述のとおり現金比率が低いためちょっと下落しただけでもメンタルが揺さぶられてしまいます。

現時点のアセットアロケーションはアメリカの長期金利の低下を見込み債券も取り入れております。早くても9月から利下げが始まってその後もゆっくりと金利が低下していくはずなので価格が上昇したタイミングで少しづつ売却していき高配当株の割合を増やす予定です。

FIRE後はリスク許容度は下がる

リスク許容度がどれくらいあるのかは人それぞれ違うため、資産形成後期には、定期収入がなくなった場合のシミュレーションを行い、リスク許容度を確認することが重要だと改めて感じました。

ちなみにどらじは今すぐ取り崩しが必要なわけではないですが、株価上昇時にはリバランスして下落が来てもダメージを気にしないアセットアロケーションにしていければと考えております。

FIRE実現前に考えるべき資産バランスの重要性

資産形成期に個別株の資産が爆増したことでFIREに到達できたものの、下落時の勢いは富士急ハイランドのフジヤマ並みに急降下するためボラティリティの観点から取り崩し期の保有には向いてないと判断しました。

今後積極的に運用し2億3億と資産を増やしていこうと考えているわけではないので、リスクを下げて安定した運用を心がけるべく米個別株については徐々に売却していきます。

ちなみにS&P500だけを見ても過去平均の年間成長率は7~9%程度あるため個別株がなくても資産は増え続けると想定してます。

なお、保有している個別株のほとんどは前述のとおり給与として支給されたものになり、国外の証券会社で管理されているため特定口座としての処理ができず売却時は確定申告が必須となります。

まとめて売却することで所得が跳ね上がり住民税や国民健康保険料が大変なことになることから数年にかけて処理することになります。(この部分は別の投稿でも書こうと思ってます。)

売却後はNISAやiDeCoでS&P500の投資信託を育てて、特定口座で高配当株や債券ETFからキャッシュフローを作り株価に一喜一憂しないアセットアロケーションへゆっくりとシフトさせていきます。そして最低でも3年分、可能なら5年分の生活費を現金として確保し、安定したFIREライフを目指します。