資産運用や投資って言葉はまだまだ市民権を得られていないものの新NISAやiDeCoが始まったことで少しずつ認知されてきた印象です。投資=ギャンブルという人も私の周りではほとんどいなくなり、むしろ流行りに乗っかっているくらいの印象を受けます。
資本主義は経済が成長し続けることが必至であることからその恩恵を積極的に受けにいくのか、関心を持たないで生きるのかは自分次第。とはいえ、投資=必ず儲かるというわけではないですし、適当にやれば儲かるわけでもない。
正しく投資を理解し、ぶれずに運用し続けるためにどらじがどのようなコンテンツで勉強をしているのかを紹介します。
基本的な知識を身につければ投資は継続していくことができる。
投資についてはいろいろなスタイルがあるものの、FIREを目指すなら急いでお金持ちになることは考えないことが重要です。
私も投資を始めた当初はFXで最速でお金持ちになりたくて大失敗した過去があります。感覚で投資を始めて、相場の中で成長してきた部分も多いですが正しい知識を持っていればこんなことしなかったよなと思う後悔も少なくありません。
株式投資、FX、仮想通貨、不動産投資などの投資の種類や売買の仕方を覚えることも大切ですが、投資に対しての本質的な考え方を理解してから進まないと資産形成が遠回りになったり、途中でやめてしまう可能性も出てきてしまいます。
本当にこんなことをやっていて資産が増えるのだろうか、株がただの紙くずになって投資した企業が破産してしまわないか、いつまで続ければいいのだろうか、などの不安に襲われることを回避するためにも投資の初期段階における勉強は重要になります。
私が投資を始めた当初は今ほど情報も出回っておらず、スマートフォンやSNSなども黎明期で自ら情報を集める難易度が高かったと思ってます。とはいえ、きちんと勉強すればもっと効率的な投資ができたはずなので勉強しなかった自分の言い訳としておきます。
投資は才能ではなくあきらめずに続けること、ただそれだけ。
テレビやネットで著名な投資家たちの手法を再現するのは難しいと思いますが、誰でもできる再現性の高い手法を学ぶことで、日々の増減で一時的にマイナスになっても過去の統計では全世界株式に投資した場合15年以上の長期運用であれば資産は年利回り7%増えておりました。
※ちなみに100万円を7%利回りで、その後の追加投資がなかった場合でも15年間で2.8倍に増えます。
出展:野村アセットマネジメント https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/stepup/how-many-long-term.html
“JUST KEEP BUYING” それは自動的に富が増え続けるメカニズム
私は投資を始めて15年近く経ちますが、最近手にしたこの1冊は昔の自分に届けたいと思えるくらいロジカルでメンタル的にも励まされる内容が多く盛り込まれています。資産形成に励まれているすべての方に読んでほしく紹介させてください。
名著中の名著なので多くの人は読まれているかもしれませんが、貯金だけしていてはFIREは目指せない。そのため再現性がある方法で誰もが一定の資産を築くために何をすればよいのかが書かれております。
再現性のある投資方法とは?
- 収入の増加と投資の重要性:お金持ちになるためには、収入を増やし、その収益を生む資産に投資することが王道である。
- 貯金と投資のバランス:お金がない人はまず貯金を優先し、お金がある人は投資を重視するべきである。
- 収入アップの優先:節約よりも収入を増やすことに注力する。ただし、ストレスにならない範囲で節約も行っていく。
- 投資の早期開始:投資はできるだけ早く始め、可能な限り一括投資を行う。まとまったお金がある場合は、S&P500に連動したインデックスファンドへの投資を推奨する。
- 積み立て投資の継続:一括投資の後は、ドルコスト平均法で積み立て投資を続けていく。
- 市場の暴落を活用:暴落は必ず来るがひるむことなく絶好の投資チャンスと捉える。
- 時間の価値:最も重要な資産は金額ではなく時間である。
一方で投資経験の長い人は感覚で何となくできていることも多く、いまさら?と思う内容かもしれません。ただ、改めて体系だって言語化されたものを読むと腹落ち感が違い、自分の投資スタイルを振り返ることができて新たな発見や改善点を見つけることができるかもしれません。
加えて市場環境や自身のライフステージの変化に応じて、投資スタイルを微調整していくことも重要だと考えます。私自身も資産形成期からFIRE生活へ移行するにあたりリスク許容度を見直し、アセットアロケーションにおける株の比率を減らして期待利回りが下がっても下落時に強い耐性を構築し始めております。
相場が良くても悪くても投資をやめない、買い続けていこう。
周りを見たら大きな資産を持っている人や投資が絶好調の人もいるかもしれません。投資で大事なことは人と比べない、妬まない、焦らない、だと思っています。生活環境、仕事、家族構成、人それぞれ違うのだから必要な資産額も異なります。
大きな金額を手にするには時間も相応にかかります。加えて努力や時間といった対価に見合った幸せが手に入るとも限らないため自分の支出を把握して、いくら作ればFIREができるのかシミュレーションしていくことも大切です。
もし、これから投資を始めてみようと思う方がいたら是非本書を手に取って読んでみてください。読み終えて満足するのではなく、お持ちでなければ次は証券会社に口座を開き少額からで良いので書いてある内容を実践してみてませんか?
最初の手続きは少し面倒かもしれませんがその後の運用は驚くほどシンプルでこんなので資産が増えるの?って思うくらい簡単です。
富を築くために理解しておくべき「r>g」という不等式
そして資産を運用して暫く経過するとトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』に書かれている「r>g」を実感していくことができるようになると思います。資本の収益率(r)が経済成長率(g)よりも高い場合、富の不平等が拡大しやすくなります。
これは、資本(株式、不動産、その他の資産)を所有している人々が、労働を通じて収入を得る人々よりも速く富を増やすことができるからです。
最後に改めてお伝えすると、S&P500もしくは全世界株式を買って投資をやめないこと、可能な範囲で買い続けることで将来の自分が過去の自分に感謝する日が訪れるのは間違いありません。