7月中旬から続く円高株安の煽りを受け、6月に達成した億り人からわずか1か月で陥落してしまいました。株式投資をしているということは資産の増減は必ずあるわけで、こういった下落もあるよなと受け入れております。
- 円高と米国株の下落による資産減少 – 7月中旬以降の円高と米国株の下落の影響で、1か月で1174万円の資産が減少し、特に米国ハイテク株が大きなダメージを受けた。
- 為替リスクを受けつつも米国投資を継続 – 円高が進んだ影響で資産が減少したが、長期的なリターンを見込んで米国株への投資を続け、為替リスクは限定的と考えている。
- 今後の運用方針は慎重 – 9月にさらなる厳しい相場が予想されるため、新規の買い増しは控え、給与収入を活用しながら資産を守る方針。
8月4日時点の資産は前月比-1174万円の9226万円
8月4日時点の評価額をまとめました。結果は1174万円と大きなマイナスとなり、特にハイテクを中心とした米個別株の下落が厳しく円高と相まってダブルパンチを食らいました。高級車が買えたり自宅のリフォームができる金額が1か月で消えるなんて・・・( ;∀;)
唯一の明るい材料として、現金については有給消化中ということもあり給与やボーナスが振り込まれたことで先月よりもプラスとなっております。ただし、この現金も住民税、国民年金、健康保険の支払いが出てくるため余裕があるとは言えない状況です。
最もダメージが大きかったのは米個別株で保有している資産はハイテク銘柄になり、7月下旬から始まった決算発表の結果を受けて大きく下落しました。667万円のマイナスと今回の下落の半分以上は米個別株からのものとなりました。
上げ幅も下げ幅も大きく、FIRE生活を進める中で現在の米個別株の保有比率は高すぎると考えているものの、売却益および翌年の所得増の観点から売れずに保有し続けている状況です。(海外口座で保有しており特定口座ではないため確定申告が必須)
2025年から少しずつ売却予定をしており、タラレバですが、こんなに下がるなら税金以上のインパクトがあったから売れば良かった。。。と思ってしまうけど投資の世界でそれを言ったらきりがないと思うので気にせずもともとの予定通り進めたいと思います。
アメリカ市場は景気後退の足音が聞こえてきた
8月2日の雇用統計の結果を見ると、農業分野以外の就業者の伸びは前の月と比べて11万4000人で、市場予想の17万5000人程度を大きく下回りました。
また、失業率は前の月から0.2ポイント上昇して4.3%でした。失業率の上昇は4か月連続です。
これまでは利上げしたことで指標が悪化したことを知らせるニュースはインフレを抑制効果が出ている証拠として株価は上がっておりました。
今回は指標の悪化とともに株価も大幅下落でいよいよ景気後退の足音が聞こえてきました。さらに下がることも覚悟しています。
為替のリスクは避けられないが引き続き米国への投資は継続
今回の資産下落の一番の原因は円高が進んだことです。米個別株式のボラティリティ(変動幅)が高いことに加えて円高のインパクトをもろに食らいました。
また、投資信託で保有しているS&P500、Nasdaqはともにドルベースでは前月比で3%に満たない下落にも関わらず、私の保有資産は-11.8%と大幅なマイナスとなりました。
なお、保有している投資信託の銘柄の中にはレバレッジが効いているものはありません。前月比9.15%の円高がインパクトしました。
しかし、為替リスクは現実的に見れば限定的であると考えております。日本の主要産業である自動車や電気機械を含む製造業は円高が進むことにより収益を押し下げるため極端な円高に進むことで日本国内の景気悪化につながることが想定されるからです。
また、仮に直近高値の162円から20%の円高が進み1ドル129円くらいになったとしても、S&P500の過去平均年リターン7~9%とすると3年経過すれば打ち消すくらいのものであることから為替を気にすることなくこれまで同様のスタンスで投資を継続していきます。
為替が20%円高になるよりも、政策金利が5.25% – 5.5%で利下げ余地が大いにあるアメリカ株の成長率が20%を超える可能性が強いと考えていることも要因です。
債券が上昇するも円高を吸収しきれず横ばいの結果となった
大きな下落が続く株式ですが、雇用統計悪化にともないアメリカ10年債利回りの低下を受けて債券ETFの価格は大きく上昇しております。私が保有している米超長期国債のTLTやEDVなどもご多分に漏れず恩恵を受けることができました。
しかし、ここも当然円高のインパクトを受けており、7月は6%近く上がっていて、そのほか一部レバレッジが効いたETF(TMF)なども保有していますが、それでも前月比はほぼ横ばいといった結果になりました。
下落しなかったことは防御力を高められたと考えればよいのでしょうが、ドルベース資産を持つことの宿命を改めて感じる結果となりました。
今後の運用方針と日々の活動について
8月よりもアノマリー(経験的に観測できるマーケットの規則性)的には9月が最も厳しい相場環境と言われており、ここを耐えれば10月からの上昇トレンドに乗れるものだと考えております。
もちろんこれは過去のデータであり今年も同じトレンドで推移するかはわかりません。
出典:東証マネ部 Webより https://money-bu-jpx.com/news/article046955/
今後の運用方針として、引き続き8月は有給消化中で給与も入ってくることから資産からの取り崩しの予定はありません。
繰り返しになりますが、引き続き厳しい相場になることを予想し新規の買い増しはしません。下落を食らったとはいえ、ある程度の資産が残っているため上昇相場まで耐えることでそれなりに回復すると考えております。
加えて8月は初旬に高配当株や債券からの配当や分配金が少し入ってきますがこれらもプールしておき現金比率を上げて防御力を高めることを最優先事項としたいと思います。
下記の記事でも書きましたが、こういう時こそ現金や収入源の大切さを改めて感じることができます。自分という人的資本を適宜投下し、上昇相場が訪れるまで乗りきっていきたいと思います。