FIREは「手段」であり「目的」ではないとよく言われますが、筆者にとってはFIREそのものが「目的」でした。明確なビジョンはなかったものの、「しがらみから解放され、自由を謳歌する」ことだけは強く望んでいました。
この記事では、FIRE達成後の実体験をもとに、暇な時間の過ごし方やお金の使い方、さらにストレスを軽減しながら豊かに暮らす方法について考えていきます。
1. 多くの人がFIREを目指す理由:自由への憧れ
FIREをしたい理由として多く挙げられるのが「仕事や会社からの解放」。実際、AlbaLinkが行った調査によると、10~60代の働く男女500名のうち 78%がFIREをしたい と回答しています。
FIREをしたい理由トップ2
- 仕事・会社から解放されたい(62.3%)
職場の人間関係や働くこと自体に嫌気がさしている人が多数。筆者もこの理由でFIREを決意しました。 - 時間を自由に使いたい
日々のスケジュールに縛られず、自分のペースで暮らしたいという願望です。
こうしたデータを見ると、「仕事やしがらみから解放されたい」という思いが普遍的であることがわかります。
出典:AlbaLink調査結果 https://wakearipro.com/financial-independence-retire-early/
2. FIRE後の課題:暇な時間をどう使う?
暇な時間の増加がもたらすストレス
FIRE後は「自由な時間が増える」という期待がありますが、実際には「何もすることがない」状況がストレスになることも。筆者もプレFIRE期間中に、以下のような体験をしました:
- 会社員時代は仕事が生活の中心でしたが、仕事がなくなると次第に落ち着かない感覚に襲われる。
- 日常の行動(買い物、読書、ジム通いなど)が「当たり前」になり、充実感が薄れる。
これは、長年「仕事を中心に動いていた生活のリズム」が抜けきれないためと考えられます。
3. FIRE後の資産活用の悩み:お金をどう使うべきか?
支出増加と不安
FIRE後は仕事をしていないため、収入源が限られた状態での生活が基本になります。しかし、自由な時間が増えると、以下のような状況に直面することがあります:
- 行動範囲が広がり、買い物や趣味への支出が増える。
- 支出増加により、FIRE達成時にシミュレーションした予算が崩れる不安が生まれる。
この結果、「お金を使うことがストレス」となり、生活がルーティン化してしまうこともありました。
4. 解決策:ストレスを軽減する働き方
完全FIREが目標だったとしても、以下の理由から 短時間労働を取り入れる「サイドFIRE」 という選択肢を考える価値があります。
短時間労働のメリット
- 収入の安定
資産収入だけに頼らず、労働収入を加えることで経済的な不安を軽減できます。特に株価下落時に取り崩しを回避できる柔軟性が魅力です。 - 社会的つながりの確保
FIREは孤独との戦いでもあります。短時間労働や好きな仕事を通じて新しい人間関係が生まれ、社会的なつながりを維持できます。 - メンタルの安定
暇な時間が多すぎると感じる場合、適度な仕事が生活にリズムと充実感をもたらします。
5. FIRE後の生活を豊かにするポイント
FIRE生活の質を高めるには、自分に合ったスタイルを見つけることが重要です。以下のヒントを参考にしてみてください:
好きなことを少しずつ始める
- 趣味や学び:新しいスキルを身につける。
- 旅行やアクティビティ:平日の空いている時間を活用する。
働くことを恐れない
「仕事=ストレス」という固定観念を捨て、ストレスにならない程度の働き方を取り入れる。収入が増えれば、生活の余裕も広がります。
6. 自分に合ったFIREを見つけよう
FIREの達成はゴールではなく、新しい生活のスタートです。完全FIRE、サイドFIRE、趣味を中心とした働き方など、自由な時間をどう使うかはあなた次第です。
筆者のスタイル:サイドFIRE
筆者自身、完全FIREの選択肢を一旦見直し、短時間労働や副業を取り入れながら資産運用を続ける形で「サイドFIRE」を実践しています。このスタイルは以下の理由でおすすめです:
- 資産を守りつつ収入源を確保できる。
- 社会的つながりを維持しながら生活リズムを整えられる。
まとめ:FIRE後の自由を満喫するために
FIREは「手段」であり、「人生を自由にデザインするための選択肢」です。達成後の生活で重要なのは、以下のポイントです:
- 暇な時間を有意義に使う工夫をする。
- お金の使い方を見直し、ストレスを軽減する。
- 働くことを恐れず、自分に合ったスタイルを模索する。
これまで頑張ってきた自分を労いながら、新しいステージへ一歩を踏み出しましょう。FIRE後の生活が、より豊かで充実したものになりますように。