最初の給与明細を見たとき、正直なところ「これで将来どうするんだろう」と思いました。
高卒で中途入社。年収300万円。非正規からのスタートでした。
20代のころは、将来への不安より今の楽しさを優先していました。好きな車に乗り、好きな時計を買い、特段節約もしていなかった。
転機になったのは、子どもが生まれたことです。教育費、老後資金、もし自分に何かあったら──そう考え始めたとき、初めてお金と真剣に向き合いました。
そこから本業での昇進、外資系企業への転職、そして投資。副業は一切せず、会社員を卒業するころには年収は300万円の5倍以上になっていました。
2024年、40代でFIRE達成(総資産1億円超)。
この記事では、高卒・地方・普通の会社員だった私が実際にやってきた「収入を増やすための現実的なアクション」を体験ベースで公開します。
この記事でわかること
- 高卒・年収300万円スタートからFIREを達成するまでの収入の変遷
- 本業での評価を上げて昇進・昇給した具体的な方法
- 外資系企業への転職で年収を一気に引き上げた考え方
- 収入が増えた分をそのまま投資に回す仕組みの作り方
- 副業なし・地方在住でもFIREが現実的な理由
この記事を書いた人:どらじ
高卒・非正規からキャリアをスタートし、本業昇進・外資転職・インデックス投資の長期保有で資産を積み上げ、2024年に40代でFIRE達成(総資産1億円超)。月100万円の分配金収入で地方生活を継続中。Xフォロワー11,700人。サンワード証券セミナー講師(2026年)。
1. 私のキャリアと収入の変遷
高卒・非正規・年収300万円スタート
最初の就職は中途入社の非正規からでした。高卒という学歴、地方在住という環境、特別なスキルもない。スタート地点は決して恵まれていませんでした。
20代は、お金より今の生活を楽しんでいました。好きな車に乗り、気に入った時計を買い、節約という発想はほとんどありませんでした。貯金はあまりできていませんでしたが、後悔はしていません。
転機は子どもの誕生
子どもが生まれたとき、初めてお金の将来を真剣に考え始めました。教育費はどれくらいかかるのか。老後の資金は足りるのか。もし自分に何かあったら家族はどうなるのか。
この不安が、「収入を上げなければ」という行動力に変わりました。
外資系企業への転職が最大の転機
本業での昇進を重ね、非正規→正社員→昇進とキャリアを積み上げた後、外資系企業への転職を果たしました。これが収入面での最大の転機です。
会社員を卒業するころには、スタート時の年収300万円から5倍以上の水準になっていました。副業は一切していません。本業一本での結果です。
FIREを達成するまでの資産計画の全体像については「1億円で叶えるリアルな資産計画と収入・支出シミュレーション」に詳しく公開しています。
2. 本業で評価を上げ、昇進・昇給した方法
外資転職の前に、まず本業での地道な積み上げがありました。非正規からのスタートで、最初から高い評価を得られるわけではありません。
人がやりたがらない仕事に積極的に手を挙げた
誰もやりたがらない仕事ほど、やり切ったときの評価は大きくなります。「面倒くさそうな仕事」「リスクがある仕事」に手を挙げ続けることで、少しずつ「任せられる人」という信頼が積み上がりました。
上司への報告を徹底し、同僚とのwin-winを意識した
成果を上げるだけでなく、「伝わる形で動く」ことを意識しました。上司への進捗報告をこまめに行い、不安を取り除く。同僚との関係も一方的な競争ではなく、互いに利益が出る関係を作る。この積み重ねが、職場での信頼と評価につながりました。
異動・転職のチャンスには積極的に動いた
現状に留まり続けることのコストを意識していました。「異動のチャンスがあれば挑戦する」「転職できる状況になれば動く」このスタンスが、結果として外資系企業への転職につながりました。
成果を数字で可視化し、評価面談で具体的に伝えた
どれだけ頑張っても、上司に伝わらなければ評価されません。自分の成果を数字で整理し、評価面談では具体的に伝える。この習慣が、昇給・昇進を着実に引き寄せました。
外資系企業のメリット・デメリットの詳細については「FIREを加速する外資系企業の魅力とは?メリット・デメリットを徹底解説」で詳しく解説しています。
3. 外資系企業への転職で年収を一気に引き上げた
本業での積み上げには限界があります。会社の給与テーブル、業界の収入水準──どれだけ頑張っても、構造的に越えられない壁があります。外資系への転職は、その壁を一気に越える手段でした。
転職エージェントを複数活用した
大手総合型と特化型の両方に登録しました。特に高年収帯・外資系に強いエージェントとのやりとりは、求人の質・条件交渉の両面で大きな助けになりました。
市場価値を把握してから動いた
いきなり応募するのではなく、まず「自分は市場でいくらで評価されるか」を確認しました。エージェントとのヒアリング・スカウトメールの動向を通じて自分の市場価値を把握してから交渉に臨んだことで、希望水準の年収を実現できました。
転職経験者から「非公開情報」を仕入れた
ネットに出ない情報に価値があります。現役社員・元社員から聞ける内情(評価制度・実際の残業・ボーナスの実態)は、面接でのアピール精度を上げるために欠かせませんでした。
4. 収入が増えた分を、そのまま投資に回した
収入を増やしても、使い方を変えなければ資産は積み上がりません。投資を始めてから意識が高まり、私が徹底したのは1つです。
収入が増えたら、増えた分はそのまま投資に回す。生活水準は上げない。
当時はNISAがなかったので、余剰資金で株・投資信託を買い続けました。また、収入が上がるたびに終身保険・外貨保険での積み立ても増やしていました(保険での積み立ては後に見直すことになりましたが、当時は収入の一部を強制的に積み立てる仕組みとして機能していました)。
具体的にやったこと
- 給与が上がったら、余剰資金で株・投資信託を買い続けた
- 収入が増えるたびに積み立て額を増やし、生活費には回さなかった
- 収支管理を徹底し、毎月の投資可能額を常に把握していた
「増えた分だけ使える」ではなく「増えた分はすでに投資済み」の状態を作る。この仕組みが、長期の資産形成を加速させました。
FIRE後の資産設計と分配金収入の考え方については「分配金1,000万円を突破。FIRE後にたどり着いた「使いながら増やす」資産設計」に詳しく書いています。
5. FIREは「特別な人」のものではない
「FIREは都会の高収入エリートだけのもの」というイメージがあるかもしれません。でも私は高卒、地方在住、非正規スタート、年収300万円からです。
20代は好きなものにお金を使い、節約とは無縁の生活をしていました。子どもが生まれて初めてお金と向き合い、そこから本気で動き始めました。
それでもFIREを達成できたのは、シンプルな流れを続けたからです。
- 本業での評価を上げ、収入を少しずつ引き上げた
- 外資転職で収入を一段引き上げた
- 増えた収入を生活費に使わず、投資に回し続けた
- 収支管理を徹底し、投資可能額を常に最大化した
- 長期インデックス投資の複利を時間をかけて積み上げた
特別な才能も運も必要ありません。必要なのは「今の収入と支出の構造を変えようとする意志」と、それを続ける時間です。
FIRE達成後の現実については「FIRE後に暴落が来たら「働けばいい」は本当に成立するのか」で正直に書いています。
よくある質問(FAQ)
Q. 高卒・非正規でも外資系企業に転職できますか?
私自身がそのルートを歩みました。学歴より「実績と数字で語れるキャリア」が重要です。本業での成果を積み上げ、それを具体的な数字で伝えられれば、学歴が転職の壁になるケースは思ったより少ないと感じています。
Q. 副業なしでFIREを達成できますか?
私は副業なしでFIREを達成しています。本業昇進・転職による年収アップ・増えた収入の全額投資、この3つの組み合わせです。ただし、時間はかかります。早く動き始めるほど有利です。
Q. 20代で節約しなかったことを後悔していますか?
していません。20代の経験が今の自分の土台になっています。ただ、投資を始めるタイミングが早ければ複利の恩恵はもっと大きかった、という意味での「もったいなさ」はあります。
Q. 収入が増えても生活水準を上げないのはきつくないですか?
最初は意識して抑えていましたが、投資残高が増えていく実感が出てくると「増やすこと自体が楽しくなる」感覚になります。収支管理を習慣化し、数字で見える化することが続けるコツです。
まとめ:収入を増やし、投資に回し、時間をかける
高卒・年収300万円スタートから1億円FIREまでを振り返ると、やってきたことはシンプルです。
- 本業での評価を上げ、収入を少しずつ引き上げた
- 外資転職で収入を一段引き上げた
- 増えた収入は生活水準の向上ではなく投資に回した
- 収支管理を徹底し、投資可能額を常に最大化した
- 長期インデックス投資で複利を積み上げた
「今の年収では無理」と諦める前に、まず本業での動き方と転職市場での自分の価値を確認してみてください。その一歩が、10年後の資産を大きく変えます。
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免責事項
本記事は筆者の実体験に基づく情報提供を目的としています。転職・投資の判断はご自身の責任で行ってください。シミュレーションは一例であり、将来の成果を保証するものではありません。


