普通のサラリーマンでもFIRE達成!地方暮らしで叶えた早期退職への道

地方移住

「経営者でもなく、相続で資産を受け継いだわけでもない普通のサラリーマンが、本当にFIRE(経済的自立と早期退職)を達成できるのだろうか?」

そんな疑問を抱く人は多いはずです。結論から言えば、時間と忍耐力、そして計画性があれば、普通のサラリーマンでもFIREは十分に実現可能です。この記事では、地方在住の私が40代でFIREを達成した経験をもとに、その具体的な道のりとポイントを詳しく解説します。

なぜ普通のサラリーマンがFIREを目指したのか

私がFIREに興味を持ったきっかけは、「住宅ローンを労働収入以外で賄いたい」というシンプルな願いでした。地方に住みながら東京本社の企業で働いていたため、給与は地方平均より高めでしたが、将来への不安が拭えませんでした。たとえば、地方事業所の縮小リスクや、転職時の給与ダウンの可能性が頭をよぎったのです。

内閣府のデータによると、日本の地方経済は都市部ほど成長が安定しておらず、雇用の不安定さが課題とされています。この現実を目の当たりにし、「労働に依存しない収入源を確保すること」の重要性を強く感じました。

内閣府のウェブサイトより引用 https://www5.cao.go.jp/j-j/cr/cr22/img/chr22_01-03-04z.html

投機の失敗から投資への転換:20代の教訓

FIREへの道は、最初から順風満帆だったわけではありません。20代後半、家族や住宅ローンの負担が増える中、「短期間で収入を増やしたい」と焦った私はFX(為替取引)に手を出しました。

一時的に利益を得たこともありましたが、知識不足と感情的な取引が原因で、最終的には貯金のほとんどを失う大損失を被りました。

この経験から学んだのは、FXのような「ゼロサムゲーム」や「マイナスサムゲーム」では、参加者の多くが損失を出す仕組みだということ。

ニッセイ基礎研究所のレポートでも、資産形成には短期的な投機より長期的な投資が適していると指摘されています。この失敗が、私を堅実な投資へと導く転機となりました。

※ニッセイ基礎研究所より資産形成に向いている投資商品とは何か https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=73985?site=nli

少額から始めた株式投資と投資信託の魅力

FXでの失敗後、投資の基本を一から学び直し、株式投資と投資信託に挑戦しました。以下に、その魅力と実践したポイントをまとめます。

株式投資のメリット

  • プラスサムゲームの仕組み
    企業が成長し、経済全体が拡大する中で資産が増える可能性があります。短期的な値動きに振り回されず、長期視点で取り組むことが鍵です。
  • 応援したい企業への投資
    自分が好きな企業や社会に貢献する企業に投資することで、経済的なリターンだけでなく精神的な満足感も得られました。

投資信託でリスクを分散

  • 少額から始められる手軽さ
    インデックス型の投資信託なら、1万円程度から幅広い銘柄に分散投資が可能です。
  • 低コストで堅実な運用
    手数料が安く、市場全体の成長に連動するインデックスファンドは、リスクを抑えつつ安定した資産形成に最適でした。

FIRE達成への具体的な計画とシミュレーション

FIREを実現するには、具体的な目標と計画が不可欠です。私が実践した運用シミュレーションを紹介します。

長期運用の試算例

以下の条件で資産を増やした場合:

  • 初期投資額: 100万円
  • 毎月の積立額: 10万円
  • 年間利回り: 7%(インデックス投資の平均的な期待利回り)

アセットマネジメントOneのシミュレーションに基づくと、20年間で元金2,500万円が約5,600万円に成長します。この金額なら、年間4%(約224万円)の取り崩しで生活費を賄いつつ、資産を維持することも可能です。

※アセットマネジメントOneのシミュレーションサイトより抜粋。https://www.am-one.co.jp/

月10万円を捻出する方法

「毎月10万円なんて無理」と感じるかもしれませんが、次のステップで実現できます。

  1. 収入の最大化
    昇進や転職、副業(たとえばライティングやスキルシェア)を活用して基礎収入を増やす。
  2. 支出の最適化
    固定費(通信費や保険)を見直し、無駄遣いを減らす。例えば、格安SIMに切り替えるだけで月5,000円以上の節約になることも。

FIRE後の自由な生活とその先に見えるもの

FIREの最大の魅力は、「時間とお金の自由」を手に入れられることです。私の場合、労働から解放されたことで、趣味の旅行や家族との時間を増やし、これまで挑戦できなかった新しいスキルの習得にも取り組みました。

ただし、FIREを成功させるには以下の点に注意が必要です:

  • 計画的な資産運用
    リスクを過度に取らず、安定したリターンを目指す。
  • ライフステージごとの資金確保
    病気や突発的な出費に備え、現金を一定額キープする。

まとめ:普通のサラリーマンでもFIREは夢じゃない

FIREは、特別な才能や資産を持つ人だけのものではありません。私の経験から言えるのは、以下の3つを実践すれば誰でも近づけるということです:

  1. 失敗を学びに変え、堅実な投資を続ける
    短期的な儲け話に飛びつかず、長期視点で資産を育てましょう。
  2. 収入を増やし、支出を最適化する
    小さな努力の積み重ねが大きな差を生みます。
  3. 目標を明確にし、自由な未来を描く
    FIRE後の生活を具体的にイメージすることでモチベーションが維持できます。

「普通のサラリーマンでもFIREは可能か?」という問いの答えは「YES」です。あなたも今日から一歩踏み出し、経済的自立への道を歩み始めてみませんか?