2024年8月5日、日経平均が4000円以上下落し、サーキットブレーカーが発動する厳しい相場となりました。このような相場でも、長期的に投資を続けるには楽しみを見つけることが重要です。
株主優待を活用した投資は、資産形成のモチベーションを維持しつつ、ポートフォリオ全体の守備力を高める手法として有効です。本記事では、筆者が経験した株主優待投資の魅力と注意点を紹介します。
1. 株主優待で楽しむ投資!変動幅の小さい銘柄でもコツコツ利益を積み上げる
株主優待が投資の入り口に
筆者が株主優待投資を始めたのは30歳の頃。当時は短期トレードによる損失でメンタルを消耗し、仕事に悪影響が出ることを避けたいと考えていました。
手探りの中で、「お食事券がもらえる株式」「スーパーでキャッシュバックが受けられる銘柄」など身近な企業に目を向け、深く考えずに投資をスタートしました。
投資初心者にも優しい株主優待
- 実益が得られる安心感:クオカードやお米券など、目に見える形でリターンを得られる。
- 日常生活に直結:イオンやマクドナルドなど、生活でよく利用する企業への投資がモチベーションを維持する。
現在も保有している株主優待銘柄(例:イオンやマクドナルド)は、2024年時点で株価が購入時の約3倍に成長しています。
※マクドナルドWebより https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/individual/shareholder_benefits/
イオン株を購入したのは2011年で当時は900円台で取得することができました。
2. 日経平均との相関が低い優待株で守備力を強化
分散効果で安定感を向上
優待株は、日経平均などの主要株価指数と異なる値動きをすることが多く、下落相場でも資産全体の守備力を高める役割を果たします。また、株主優待を受け取り続ける限り、値動きに振り回されることなく保有を継続しやすい点が魅力です。
注意すべきリスク
- 優待廃止リスク:企業の業績悪化などで優待が改悪される可能性がある。
- 過剰な優待には注意:企業利益を圧迫する優待内容の場合、持続可能性が低い。
筆者は、誰もが知る大手企業で、優待が継続される可能性が高い銘柄を選ぶようにしています。以下は保有銘柄の一部です:
- イオン(証券コード8267)
- 日本マクドナルドホールディングス(証券コード2702)
- 吉野家(証券コード9861)
- トリドールホールディングス(証券コード3397)
- フジオフードグループ本社(証券コード2752)
3. 長く投資を続けるための「楽しみ」をプラスする
資産形成には忍耐が必要
資産形成は長い道のりです。ぎりぎりまで節約して投資に回しても、生活がすぐに楽になるわけではありません。特に序盤は、投資額の少なさからモチベーションを維持するのが難しいこともあります。
株主優待で楽しみながら続ける
優待銘柄への投資は、資産形成に「楽しみ」を加える一つの方法です。例えば:
- 家族で外食:お食事券を利用して家族で楽しい時間を過ごす。
- 実用的な優待:日常の買い物でキャッシュバックを得る。
中には優待に加えて配当金がもらえる「お宝銘柄」もあります。気になる企業を探してみると、新たな発見があるかもしれません。
4. 株主優待の注意点と選び方
株主優待投資を成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう:
1. 優待内容の持続可能性を確認
- 優待内容が過剰でないか、企業の財務状況をチェック。
- 業績が安定している企業を選ぶ。
2. 利用頻度を考える
- 自分や家族が実際に利用する企業の優待を選ぶと、メリットを実感しやすい。
3. 分散投資を心がける
- 複数の優待銘柄を保有することで、リスクを分散。
まとめ:楽しみながら守備力を高める株主優待投資
株主優待を活用した投資は、資産形成のモチベーションを維持しつつ、ポートフォリオの安定性を向上させる手段として有効です。
優待投資のメリット
- 日々の生活に役立つリターンを得られる。
- 長期的に保有しやすく、値動きに振り回されない。
- 楽しみながら資産形成を続けられる。
資産形成は長い道のりですが、楽しみを取り入れながら進むことで、モチベーションを維持しやすくなります。まだ優待銘柄に触れたことがない方は、身近な企業から始めてみるのはいかがでしょうか?
次回は、資産形成を加速させたアメリカ株投資編をお届けします。