
「NISAを始めたから、資産がどんどん増えるはず!」
「投資って、なんだか簡単そうに見える!」
そんな期待を抱いていませんか?
確かに、最近の株式市場は好調で、NISAやiDeCoを活用して資産を増やしている人も増えています。筆者自身もその一人で、5年以上投資を続けた結果、複利の力を実感しています。でも、ここで大きな勘違いをしてはいけません。
投資を始める人は増えていますが、実際に続けられる人はごくわずかなんです。その理由をこれから詳しくお伝えします。
野村アセットマネジメントの調査によると、投資を辞める理由のトップは「思ったより儲からない」「リターンへの不満」、そして「資金不足」が挙げられています。つまり、多くの人が「投資=すぐにお金が増える」と誤解して始め、期待と現実のギャップに耐えきれず辞めてしまうのです。
でも、ここで一つ大事な事実をお伝えします。投資で成功する人は「続ける人」だけ。だからこそ、あなたには「辞める側」ではなく、「続ける側」にぜひなってほしいのです。この記事では、投資初心者が知っておくべき「投資の真実」と、続けるための具体的なコツを徹底解説します。

出典:野村アセットマネジメント https://www.nomura-am.co.jp/corporate/surveys/pdf/20240418_52B4DE55.pdf
【投資の真実】お金は簡単に増えない!でも辞めるのはもったいない
「NISAを始めたからすぐに資産が増える!」と期待するのは自然なことです。でも、現実はそう甘くありません。例えば、2023年の日経平均株価は好調でしたが、2022年は下落局面もありました。こうした市場の波に初心者が振り回され、「マイナスになったからやめる」と決断してしまうケースが後を絶ちません。
投資は「マラソン」、ギャンブルじゃない
投資の本質は「長く続けた人が勝つゲーム」です。筆者も最初はFXで高レバレッジをかけて大損した経験がありますが、そこから学び、株式や投資信託に切り替え、5年以上の長期運用で資産を増やしてきました。
実際、S&P500のようなインデックスファンドに毎月コツコツ投資した場合、過去30年の平均年間リターンは約8%(インフレ調整後でも5-6%程度)とされています。これは短期間では実感しにくいですが、10年、20年と続けると驚くほどの複利効果を生みます。
短期的な損失で諦める人が多い理由
野村アセットマネジメントの調査によれば、投資家の約3割が「リターンが期待以下だった」ことを理由に辞めています。
これは「短期で儲けたい」というギャンブル的なマインドが原因。リスクを取るからこそリターンがあるのに、小さな損失で諦めてしまうと、将来の大きな利益を逃してしまうのです。
ポイント
✅投資はすぐに結果が出ないことを理解する
✅短期の値動きに一喜一憂しない
✅「続ける側」に回れば、複利の魔法が味方になる
【要注意】人は「損をするのが怖すぎる」生き物|プロスペクト理論とは?
「損失が出ると怖くて投資を辞めたくなる…」
そんな気持ちになったことがあるなら、それはあなたの意志が弱いからではありません。これは人間の脳に備わった本能的な反応で、「プロスペクト理論」という心理学の法則で説明されています。
プロスペクト理論を簡単に解説
ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンが提唱したこの理論では、人は「得する喜び」よりも「損する痛み」を2〜3倍強く感じるとされています。例えば:
- 10万円儲かったとき → 「まあまあ嬉しいな」
- 10万円損したとき → 「最悪!もう投資なんてやめたい!」
同じ金額でも、損失のダメージの方が大きく感じるのです。これが「損失回避バイアス」と呼ばれるもので、投資初心者が短期的なマイナスでパニックになりやすい理由でもあります。
投資で感情に振り回されない方法
この本能を知っていれば対策も立てられます。
- 短期のマイナスは当たり前と割り切る
- ポートフォリオ全体の長期的な成長に目を向ける
- 感情的な売買を防ぐため、自動積立設定を活用する
例えば、筆者は毎月一定額をS&P500とNASDAQの投資信託に積み立てる設定にしています。値下がりしたときは「安く買えるチャンス」と捉え、感情をコントロールしています。

出典:ツギノジダイ https://smbiz.asahi.com/article/14834884
「負けないこと」が投資で一番大事!そのための3つのルール
投資で成功する秘訣は「大勝ちすること」ではなく、「大きく負けないこと」。ギャンブル的な一発逆転を狙うのではなく、堅実な運用を続けることが資産形成の近道です。ここでは、初心者でも実践できる3つのルールを紹介します。
① リスク許容度の範囲で投資する
「生活費まで投資につぎ込んでしまった…」なんて事態は絶対に避けましょう。
- まずは緊急資金(生活費の3〜6ヶ月分)を確保
- 余剰資金の中で、リスクを取れる範囲を見極める
例えば、毎月の収入から貯蓄と投資に回せる額を決め、「最悪ゼロになっても生活に影響がない」金額で始めましょう。
② 一喜一憂せず、長期で考える
市場は短期的には上がったり下がったりします。例えば、2020年のコロナショックではS&P500が一時30%以上下落しましたが、その後2年で過去最高値を更新しました。一時的な損失で売ってしまうと、回復時のリターンを逃すことになります。10年、20年単位で資産が成長することを信じて待ちましょう。
③ 淡々と積み上げることが最強の戦略
筆者のポートフォリオはS&P500中心で、成長性の高いNASDAQを少し加えたスタイル。毎月決まった額を積み立て、値動きを見ずに淡々と続けています。
- ドルコスト平均法を活用してリスクを分散
- 本業の収入アップも並行して行い、投資資金を増やす
「つまらない投資こそお金持ちへの最短ルート」という言葉を胸に刻んでください。
【結論】投資で成功する人と辞める人の違いとは?
投資を辞める人の特徴は、「短期で儲からないと我慢できない」こと。一方、成功する人は「長期で続ける覚悟がある」人です。この違いを理解し、行動に移せば、あなたも「続ける側」に回れます。
投資で成功するためのチェックリスト
- 投資はすぐに儲からないと理解する
- 損失の痛みが大きいのは人間の本能(プロスペクト理論)と知る
- 「負けないこと」を最優先に考える
- コツコツ積み上げる戦略を続ける
- お金だけでなく、人生を豊かにする視点を持つ
最後に…投資はあなたの人生を豊かにするためのもの!
投資の目的は「お金を増やすこと」だけではありません。家族との時間、趣味、健康を犠牲にしてまで投資にのめり込むのは本末転倒です。
- 最小限の労力で最大のリターンを狙う
- 本業やプライベートを充実させつつ、資産を育てる
投資を辞めるのは簡単です。でも、続けることでしか得られない未来があります。あなたは「辞める側」になりますか? それとも「続ける側」に挑戦しますか? その選択は、今この瞬間から始まっています。になりますか?